瀬良英介の一般業界向け 飼料・畜産トピックス 2005年9月 (120)
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増体 (Kg/羽) |
飼料効率 (Kg/Kg) |
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試験1 1日令〜17日令 |
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マッシュ |
0.432C |
1.533A |
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ペレット・クランブル |
0.474B |
1.504AB |
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エクストルード・クランブル |
0.515A |
1.474B |
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試験2 1日令〜18日令 |
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マッシュ |
0.573B |
1.287 |
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ペレット・クランブル |
0.617A |
1.261 |
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エクストルード・クランブル |
0.629A |
1.297 |
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試験2 1日令〜35日令 |
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マッシュ |
1.834B |
1.570B |
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ペレット・クランブル |
2.054A |
1.533A |
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エクストルード・クランブル |
2.048A | 1.566B |
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試験2 1日令〜42日令 |
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マッシュ |
2.492B |
1.673 |
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ペレット・クランブル |
2.725A |
1.693 |
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エクストルード・クランブル |
2.769A |
1.676 |
肩文字が同じでないものは(P<0.05)
試験2の屠体重、腹脂肪、胸肉などの重量や歩留まりについての表は割愛しますが、冒頭の結論のように屠体重や胸肉の重量についてはペレット・クランブルとエクストルード・クランブルの間には差が無く(P<0.05)、マッシュより優れていました。
試験飼料の4種類については、部分的に下記に示します。
4試験用飼料配合設計
| 試験1 | 試験2 | |||
| 原料 飼料中% | 1-17 日令 | 1-18 日令 | 19-35 日令 | 36-42 日令 |
| とうもろこし | 54.97 | 55.24 | 62.13 | 64.09 |
| 大豆ミール | 36.55 | 36.71 | 30.35 | 28.98 |
| 鶏脂 | 4.35 | 4.21 | 3.65 | 3.57 |
| 2リンカル | 1.76 | 1.70 | 1.64 | 1.43 |
| 炭カル | 1.32 | 1.04 | 1.06 | 0.93 |
| 食塩 | 0.46 | 0.49 | 0.51 | 0.54 |
| プレミックス | 0.25 | 0.25 | 0.25 | 0.25 |
| DLメチオニン | 0.25 | 0.24 | 0.27 | 0.22 |
| BMD・50 | 0.03 | 0.05 | 0.05 | - |
| サコックス・60 | 0.03 | 0.05 | 0.04 | - |
| LリジンHCL | 0.03 | 0.03 | 0.05 | |
| 栄養組成 | ||||
| ME kcal/kg | 3.125 | 3.125 | 3.150 | 3.175 |
| CP% | 22.40 | 22.50 | 20.00 | 19.50 |
| 総含硫アミノ酸(TSAA) % | 0.95 | 0.95 | 0.91 | 0.85 |
| リジン% | 1.25 | 1.25 | 1.10 | 1.02 |
| トレオニン% | 0.84 | 0.85 | 0.75 | 0.73 |
| イソロイシン% | 0.93 | 0.94 | 0.82 | 0.80 |
| ナトリウム% | 0.20 | 0.21 | 0.22 | 0.23 |
| カルシウム% | 1.00 | 0.88 | 0.86 | 0.76 |
| 有効リン | 0.45 | 0.44 | 0.42 | 0.38 |
*プレミックスの設計は次のようなものですが、飼料1kg中に供給される量です:ビタミンAが7,716 IU、コレカルシフェロールが2,205 IU、ビタミンEが9.9 IU、メナジオンが0.9 mg1、ビタミンB12が11 μg、コリンが379 mg、リボフラビンが5.0 mg、ナイアシンが33 mg、Dビオチンが0.05 mg、ピリドキシンが0.9 mg、Dパントテン酸が9 mg、チアミンが1 mg、エトキシキンが28 mg、マンガンが55 mg、亜鉛が50 mg、鉄が28 mg、銅が4 mg、ヨウ素が1 mg、セレンが0.1 mg。
*BMD・50が0.03%、及び、0.05%レベルで、飼料1トン(米トン)中、それぞれ25g、及び、50gのバシトラシンを供給している。
*サコックス・60が0.03%、0.04%、及び、0.05%レベルで、飼料1トン(米トン)中、それぞれ40g、50g、60gのサリノマイシン・ナトリウムを供給している。
この報告は、コマーシャル・ブロイラーを生産している関連農場や会社では、興味のあるものでしょう。マッシュの場合、出荷体重や処理後の屠体成績が若干ペレット・クランブルやエクストルード・クランブルより下がっています。この報告の詳細に興味のある方は、米国家禽学会のジャーナルの一つである(2005 J. Appl. Poult. Res. 14:536-541)を参照なさることをお勧めします。
尚、米国のブロイラー生産は、コマーシャル段階やこのような試験段階でも、飼料設計に使う蛋白質給源は、植物性蛋白質の大豆ミール(大豆粕)が中心です。また、各フェーズにおいてもかなり高いレベルで大豆ミールを使っているのに気がつかれると思います。
お陰様でこのトピックスで丁度120号になります。 多方面の方々が、このコーナーにアクセスして下さり、現場でのヒントなどに使ってくださっていることに感謝しています。また、過去数年前のトピックスなどについて、最近、検索をなさり、追加の質問や要望を下さったり、判らなかったことが初めてよく判ったというような連絡を頂くことがありますが、それはとても嬉しいものです。協会からは、早期引退して足掛け10年、来年は古稀を迎えますが、健康と頭脳が許す限り、また、家内の病気の「寛解」と体調が維持されている限り、今しばらくはトピックス等の執筆などを無理のない範囲で続ける積もりです。協会の事務所には、年に数回しか立ち寄っていませんが、幸いに必要な技術や産業情報の入手、或いは、国外の友人や関係者との意見のやり取りは全て個人ベースで行っているので、楽しく「生涯勉強」ができます。
10月から協会は新穀物年度になりますが、このコーナーは継続いたします。引き続き、若干なりともお役に立つことが出来るのは望外の喜びです(瀬良、2005)。