アメリカ大豆協会

週報
2007.10.09
アジアさび菌の米国での影響は限定的

アジア大豆さび菌は先週、北はアイオワ州中央部やイリノイ州南部まで、またミズーリ州でも発見されたが、作物が成熟期に入っており、収量にさび菌の影響が出る時期を過ぎている。大豆さび菌は今年の夏、南部平原地帯や南東部で数件発見されているが、今週になり今年初めてコーン・ベルトでの発見が確認された。

さび菌発見のニュースはほとんど市場に影響をおよぼさなかったが、この病原菌に米国大豆生産地域の中央部にまで到達する能力のある点が、あらためて再認識されたことになる。しかしさび菌による収量の減少が起こりうる時期にさび菌が発見された南部の栽培地帯でも、収量への大きな影響は報告されていない。大豆生産者はどこでさび菌が発見され、いつ殺菌剤の追加散布が必要かを知らせる監視システムを活用して、適切なさび菌対策をとっているようだ。ブラジルとは異なり、しかしアルゼンチンと同様に、アジア大豆さび菌は、2004年の秋米国で最初に発見されて以来、米国の大豆収量に大きな影響をおよぼしていない。

国勢調査局が大豆油在庫予想を引き上げ

国勢調査局の油脂報告書では、8月度大豆油在庫は138万トンと13、600トン上方修正され、7月度大豆油在庫も146万トンと9,070トン上方修正された。大豆油の国内消費が予想を下回った一方、バイオディーゼル生産に使用された大豆油は7月の158,000トンから8月には171,000トンに増加した。これはバイオディーゼル関連以外の8月度国内消費が昨年よりも11%減、5ケ年平均よりも12%減と不振だったことを示している。ここ数ヶ月、こうしたバイオディーゼル関連以外の消費の低迷が続いているのは在庫が最高水準まで積みあがっていた時に、国勢調査局が把握しなかった場所に保存されていた在庫が激減した状況を反映している可能性がある。2006−07年のバイオディーゼル生産関連の大豆油消費は133万トン、もしくはそれ以上になると思われる。

米国の作柄が改善

最新のUSDA大豆作柄概況によれば、収穫完了が10月2日に29%に達し、昨年の18%および5ケ年平均の24%を上回り、7月末以来の最高水準となった。こうした収穫時における作柄概況の改善は通常、USDAの収量予想の増加と関連している。今月これまでに見られたUSDAの大豆作柄概況の改善は9月度作柄報告のエーカー当たり41.4ブッシェルの収量が10月度の報告では1.5ブッシェル増加を示唆している。

インドが大豆油輸入規制を緩和

インド政府が遺伝子組み換え(GM)作物を含む加工食品の輸入を認め規制認可の対象から除外したことを受けて、大豆油を輸入するための時間がかかる通関手続きは必要なくなる。環境・森林省は最終製品が生きている組み換え体―すなわち種子のように繁殖または生殖のために使用できる有機体―ではない食品を規制から除外する通達を発行した。

この通達はGM大豆から作られる材料や添加物を使用する食品加工産業には非常に大きな意味を持つ。今までは生産者や輸入業者はすべてのGM作物を承認する最高機関である遺伝子組換承認委員会(GEAC)を通じて認可を取得せねばならなかった。

この通達によりGM作物が2002年にBt綿の形でインドにはじめて紹介されて以来、その規制方法が大幅に変更されることになる。これまでは大豆原油の輸入業者は政府認定の研究所が発行する一連の分析報告書を提出せねばならなかった。今後は輸入業者が研究所に頼む必要はなくなる。

アルゼンチンが大豆製品の輸出税を引き上げるとの憶測があり

アルゼンチンの大豆およぶ大豆ミールの輸出契約はここ数週間で急増しているが、これは市場の高値と政府が大豆製品の輸出税の引き上げを検討しているとの憶測により、関係企業が出荷の確定を急いだことによる。輸出業者は実際の船積み前に政府に対し輸出販売の宣誓申告書を提出せねばならない。輸出業者が船積みを申告したら、課税額確定のための基準価格と適用税率が確定される。一方、輸出税に関する憶測が熱を帯びるにつれ、輸出申告書提出のペースは著しく早まっている。

一方、アルゼンチン油脂業会議所のアルベルト・ロドリゲス経済研究責任者によれば輸出税引き上げについては政府からのコメントはなく、地元の報道が憶測に油を注いでいる。

豆とミールの輸出契約が増加しているにもかかわらず、アルゼンチン連邦政府によれば同国の2008年度大豆油輸出申告書は前年同日までの714,562トンに比べ、555,600トンと減少している。

CONAB:ブラジルの大豆作付面積を2120万から2190万ヘクタールの間と予想

ブラジル農業省の作物供給部(CONAB)は2008年度の収穫高に関する最初の報告書を発表した。CONABは作付面積を、昨シーズンの予想2070万ヘクタールから2−6%増の2120万から2190万ヘクタールとしている。これに対し、USDAは昨シーズンより4%増の2150万ヘクタールと予想している。

CONABは来シーズンの生産量を昨シーズンの5840万トンより96万から240万トン増となる5940万から6120万トンと予想している。またCONABは来シーズンの収量をヘクター当たり2.81トンと予想しているが、これは10月度報告書の昨シーズン収量予想を200キロ、すなわち約3ブッシェル上回っている。

大豆コンプレックスはコーン価格と小麦価格の下げにもかかわらず概ね高値引け

大豆コンプレックスは10月4日、コーンおよび小麦市場の下げにもかかわらず週前半の急落から回復し、概ね高く引けた。11月豆先物は$1.19上げて$350.62;1月物は$1.01上げて$357.24;3月物は$1.10上げて$361.65で終了した。10月ミールは$0.44下げて$292.88;12月物は$1.10下げて$298.50;1月物は$0.55下げて$301.48で引けた。10月油は$9.70上げて$849.87;12月物は$10.58上げて$863.76;1月物は$9.92上げて$874.34で終了した。

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