アメリカ大豆協会

週報
2007.11.19
お知らせ
来週のアメリカ大豆協会週報は11月26日の米国感謝祭のため休刊いたします。
次回は12月3日となります。
NOPA搾油報告概要

全米大豆油糧種子加工協会(NOPA)の10月度の大豆搾油量は422万トンと業界予想を27,200トン下回った。10月の大豆オイル・イールドは同月としては2005年の最高値に次ぐ史上2番目に高いものとなった。10月末のNOPA大豆油在庫は前月比53,500トン増となり前年比では19,100トン増となった。これは国勢調査局の大豆油在庫を再度136万トン超に押し上げ、バイオディーゼル生産関連の大豆油消費が9月の激減に引き続き、10月もさらに減少したことを意味している。

市場が大豆在庫を136万トンに近い水準で維持するよう、バイオディーゼル生産業者に対し、圧力をかけているように見える。また最近の中国への輸出成約により、米国の大豆油輸出がアナリストの予想した63.5万トンを上回る兆しも出てきている。

出足不調にもかかわらず、2007−08年の輸出は2720万トンに達する見込み

本マーケティング年の米国大豆輸出検査量は現在までのところ、全体的にもまたEU-27と中国の個別市場についても低調に推移している。しかし累積マーケティング年検査量は業界の2007−08年度輸出予想量2720万トンを十分サポートする数量に達している。

米国大豆輸出の対前年比で見た落ち込みの要因は世界需要の減少ではなく、南米との競争激化である。9月と10月の米国輸出は昨年比20%減でブラジルの輸出も6%減となっている一方で、アルゼンチンの輸出は昨年比3倍に急増している。アルゼンチンの大豆輸出の大半は中国向けで、本マーケティング年における米国の中国向け出荷量の減少を上回る量になっている。

米国の中国向け輸出成約が記録的数量に達しているので、アルゼンチンの輸出ペースが鈍化するにつれ、米国の中国向け輸出が増加する見込みだが、アルゼンチンの輸出は11月には再度勢いを盛り返しているようだ。EU-27および他の世界各国の大豆輸入需要は低調だが、これらの地域は大豆ミールの輸入を相当量増加させている。

USDAの11月度収量調整はごく微量

USDAは3ケ月連続で大豆収量予想を増加させず、逆に1ヘクタール当たり0.0067トン減少させ1ヘクタール当たり2.77トンとした。USDAの2007年大豆収量は同省が3月の見通し会議で最初に発表した2.79トンからほとんど変わっていない。この数値はUSDAの5月、6月および7月の需給報告およびNASSの8月度収穫報告に記載された最初の調査に基づく収量でもそのまま据え置かれた。その後、9月および10月の調査に基づく収量は1ヘクタール当たり2.78トンとなり、11月の収穫報告では2.77トンとなった。

実際は5年間の基準予想値が発表された1年前まで遡るUSDAの2007年度収量予想の数値が、これ程安定しているのは非常に珍しい。USDAの収量が8月から11月で1ヘクタール当たり0.0134トンしか変わっていないのは1997年の1ヘクタール当たり0.0067トンの変動に次いで2番目に小さい数値となっている。1997年にはUSDAは収量を9月に1ヘクタール当たり0.0201トン減少させたが10月にはこれを1ヘクタール当たり0.0134トン引き上げた。8月から11月にかけての変動は過去20年間で見ると平均で1ヘクタール当たり0.1277トン、過去5年間では1ヘクタール当たり0.2353トンとなっている。

コーンの場合にはUSDAの11月度収量変動は通常、1月にも同様の変動が起こる前兆となるが、大豆収量の場合は11月と1月の変動には特に関係はない。従って、11月の予想は1月11日に発表されるUSDAの年間収穫報告での収穫が増加するか、減少するかの判断材料にはほとんどならない。11月から1月の収量変動は通常、1ヘクタールル当たり0.0336トン以下だが、それ迄の変動が小さかった年と、それ迄の変動が大きかった年のこの時期の変動はほとんど同じことが多い。

上院での農業法案審議は全く出口が見えず

ハリー・リード上院多数党院内総務(ネバダ州選出―民主党)とミッチ・マッコーネル小数党院内総務(ケンタッキー州選出―共和党)間で予想外の突破口となるような合意が得られなければ、本週報発行時点では議会は農業法案の審議を再開せずに2週間に亘る感謝祭の休会に入ることになると思われる。

審議の一環として提案される修正案の数と範囲について、民主・共和両党間ではまったく意見が分かれたままになっている。民主党は両党が提案する修正案の数を1桁か2桁の低い方に限定したい意向であると言われている。また修正案を基本となる農業法案と密接に関係するものに限定したいと考えている。一方、共和党は修正案の数と内容を制限することに強い不満を示し、「開かれたプロセス」(それが何を意味するにせよ)を要求している。

日程も上院の規定も2007年中に農業法案を通過させるには好都合ではない。感謝祭の休会まで上院での行き詰まり状態が続けば、会期が12月3日に再開されてから法案を承認するための時間は最大3週間しかない。この期間に上院は農業法案以外にも多数の予算案と他の必須法案を審議しなければならない。

従って、農業法案の審議が2008年にも継続される見通しはますます高まっている。2008年初めに新規法案が議会で可決されなければ、現存の農業法を少なくとも短期間、延長する可能性はますます強まってくる。

大豆コンプレックスの引けは原油の値下がりとドル高でまちまち

11月15日の大豆コンプレックスは原油の値下がりを受けて大豆ミールは上昇、大豆油は下落し、まちまちで引けた。大豆先物はドル高、コーン先物の値下がりおよび外部市場の軟調にもかかわらず、安定していた。大豆および製品先物は前夜からほとんど変わらなかった。大豆先物は今週、コーンよりも上昇し、来年の米国作付面積に関して優位になったが、農業生産者が2008年の作付け計画をまとめるのはまだ何ヶ月も先になる。1月豆先物は$0.28下げて$396.37;3月物は$0.09上げて$402.06;5月物は$0.28上げて$403.53で終了した。12月ミールは$1.21上げて$323.53;1月物も$1.21上げて$325.62;3月物は$1.65上げて$330.25で引けた。12月油は$8.60下げて$984.57;1月物は$9.92下げて$993.61;3月物は$10.36下げて$1004.20で終了した。

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