アメリカ大豆協会

週報
2007.11.5
エネルギー価格が大豆油価格を1974年以来の最高水準に押し上げている

1バレル当たり90ドル以上の原油の上昇相場と1ガロン当たり2.40ドル以上の灯油先物の上昇は、大豆油の先物を1974年以来の最高水準に引き上げた。灯油先物と大豆油先物は、年初来緊密に連動している。米国の大豆油在庫は、9月に133万トンに落ちるまで、136万トンを超えていたが、拡大するバイオディーゼル生産が大豆油在庫を使い果たすのではないかとの脅威が、バイオディーゼル生産からのマージンの大部分を奪い去ってしまった。結果として、大豆油先物の運命は、ディーゼルとバイオディーゼル価格に密接に関連する灯油先物取引によって主に決められている。

米国のバイオディーゼル産業は、記録的に大きな大豆油在庫と記録的に大きな大豆搾油のために、急速に生産を拡張することができた。バイオディーゼルの生産能力は、今や、大豆油在庫が2007-08年マーケティング年の間に急速に枯渇してしまいそうな段階にまで拡大している。大豆油価格は、結局、バイオディーゼルと灯油に比例して上昇し、さらにバイオディーゼルのマージンを浸食することになる。その結果、バイオディーゼル生産は、バイオディーゼル生産に使える大豆油の量に合わせて抑制されることになるであろう。年間およそ160億ポンドの大豆油が、非バイオディーゼル(ほとんどが食物)の目的のために使用されている。バイオディーゼル業界は、非常に融通の利かない食糧需要を満たした後に残っている大豆油を、使用することが許されるであろう。

関連するニュースとしては、米国国勢調査データによると、2007年8月には、7月の修正された数字18万136トンよりも多い、20万5,917トンのバイオディーゼルが生産された。8月の生産では、およそ17万1,726トン(83.4%)が大豆油から、9千599トン(4.66%)が非食用の獣脂とグリースから生産された。残りの2万4,592トン(11.94%)は、菜種や綿実油などの他の供給原料から生産された。1月−8月の国内のバイオディーゼル生産は、105万4,216トンであったが、そのうち91万3,742トンは大豆油からつくられ、非食用の獣脂およびグリースから3万7,522トン、その他の供給原料から10万2,952トンがつくられた。国勢調査データによると、およそ44万2,105トンのバイオディーゼルが、2006年1月−8月に生産された。しかしながら、2007年の数字は、バイオディーゼル生産のために消費されたすべての油脂を含んでいるが、一方、2006年の数字は、一度精製された大豆油に基づくデータである。したがって、これらの数字は比較することができない。

国勢調査レポートの要約

9月の大豆油在庫は、最近の国勢調査油脂レポートで、9,070ポンド下げて、132万トンに改訂された。バイオディーゼルで使用される大豆油は、8月の17万1,000トンから9月には12万7000トンに急落した。その結果、2006-07年マーケティング年のバイオディーゼルに使用された大豆油は、135万トンとなった。バイオディーゼル生産は、昨年も8月から9月にかけて季節的に減少した。しかし、もっと重要なことは、わずか40%の9月の稼働率が18ヶ月で最低であったので、わずかな利幅(10月は更に悪化した)がバイオディーゼル業界を最終的に締め付けているように見えることである。

今週早々に予想される農業法案審議

民主党のリーダーたちは、11月5日の午後に審議を開始し、11月6日の火曜日までは決議をしないことを望んでいる。しかしながら、ジム・バニング上院議員(共和党ーケンタッキー州選出)は、リーダーたちが財務委員会の農業法案パッケージに関して彼が持っている相違点を決着しない限り、審議を阻止するかもしれない。問題は、石炭から石油への条項に関する文言に関わるものである。上院院内総務のハリー・リード上院議員(民主党-ネバダ州選出)は、先週初めに、農業法案を終結するための時間枠について、いかなる保証もするに至らなかった。「私は、1週間で終結できればよいと期待しているが、ご存知の通り、この週には歳出予算会議報告が組み込まれているので、我々がそんなに早急に農業法案を終結できるとは思わない。」と、リードは述べた。

上院農業委員会委員長のトム・ハーキン(民主党ーアイオア州選出)は、来るべき本会議場での審議の際に農業法案の微妙な予算のバランスを守りたいと望んでいる。「私の目標は、委員会で作成された強い法案を維持することである。我々は、委員会では現金払い(源泉課税徴収)方式を支持しており、私はわが党の幹部には本会議でこれについて責任をもつよう奨励するつもりである。」と、彼は述べた。ある情報筋によると、議会予算局(CBO)の査定に関連して、未だいくつかの資金関連の問題が残されている。

ブッシュ大統領は前ノースダコタ州知事をUSDAの長官に指名した

ジョージ W. ブッシュ大統領は、先週、ノースダコタ州知事を二期務めた、元ノースダコタ州知エド・シェイファー、61歳、をUSDAの長官に指名した。彼の指名は上院での承認が確実視されている。ブッシュは、発表に当たって、シェイファーは米国の農業と消費者の直面している「挑戦を理解している」、と述べ、ノースダコタ州のバイオ燃料産業発展、州の取引拡大へと導いた彼の努力を称えた。「エドの、知恵、先見、および独創性が、農業生産者や牧場主たちに評価され、信頼される友人としたのである。」ブッシュは、連邦の税金を賢く使うセイフティ・ネットを農業者に提供する新しい農業法案について議会と協力して働くことを期待している、と述べた。また、ブッシュは、彼とシェイファーは多角的貿易交渉の「ドーハ・ラウンドを締結することによって、貿易取引の円滑化を継続し続ける」ために共に働く、と述べた。「エド・シェイファーは、このポストの適任者であり、彼は、ノースダコタ州の知事としての8年間、農業問題のリーダーであった。」と、ブッシュ大統領は述べた。

インドの食用油の輸入は急増に備えている

業界代表の話によると、インドの油糧種子生産が増えないなら、インドの食用油の輸入は、現在の550万トンのレベルより増加し、2015年までに1200万トンを突破するかもしれない。「インドの食用油の需要は、人口増加と共に、現在のおよそ1300万トンの需要から上昇して、2015年までに2000万トンに達する見込みである。」と、油通商産業中央組織のデイビッシュ・ジェイン会長は述べた。

「しかし、現地生産が低迷しているため、より多くの輸入が必要となるだろう。」と、ジェインは付け加えた。「世界中のより多くの油がバイオ燃料に使われているので、生産力の増強のためにより多くの時間が必要である。油糧種子栽培用に多くの土地を耕作する必要がある。」と、ジェインは述べた。インドの油糧種子セクターの人々は、最近、多くの農業者が小麦などの他のコモディティに移行している、という懸念を示した。

大豆コンプレックスは、原油価格が売りをリードしたので下落した

11月1日の大豆コンプレックスは、石油先物の後退が大豆コンプレックスの売りを呼んだので、下落して閉じた。11月物豆の先物は、7.07ドル下がって364.03ドルで終了した。1月物は、7.07ドル下がって369.82ドルで閉じた。そして、3月物は、6.52ドル下がって375.43ドルで終わった。12月物ミールは、8.27ドル下がって299.94ドルで閉じた。1月物は、8.05ドル下がって302.14ドルで終わった。そして、3月物ミールは、7.61ドル下がって306.22ドルで終結した。12月物油は、5.29ドル下がって927.48ドルで終えた。1月物は、2.87ドル下がって938.94ドルで閉じた。そして、3月物は、6.61ドル下がって948.66ドルで閉じた。

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