アメリカ大豆協会

週報
2007.12.03
中国が米国大豆輸出を牽引

USDAの中国向け大豆輸出に関する最近の報告書によれば、中国向け輸出契約は11月中旬までに過去最高の710万トンに達している。中国向け輸出契約は今までの最高水準で推移している。米国の中国向け大豆輸出契約や未出荷販売が過去最高の数量となっている一方で、中国向け累計輸出検査量は過去4年の数量を下回っている。中国向け出荷ペースが遅れている原因は、ほとんどが中国に向けられている今秋のアルゼンチンからの大量輸出である。中国の9月―11月の輸入大豆需要は前年の記録を21%上回っている。

米国の全体的輸出ペースはマーケティング年の始まり以来、昨年のペースを下回っているが、EUと中国向け輸出は大方のアナリストの予想以上となり、他地域の輸出は予想以下となっている。この結果および中国の購入量の急伸により、一部のアナリストは2007−08年の米国の輸出総量を約2720万トンに据え置きつつも、同年度につき最大50万トンを非EU地域向けから中国向けに振り変えている。米国の輸出契約量と未出荷輸出販売量は、12月/2月の四半期には南米の輸出が鈍化するにつれ、米国の出荷ペースが上がってくることを示している。

中国は大豆輸入税減額を継続する見込み

アジアのトレーダーが報道機関に語ったところによれば、中国は1%に減額された大豆輸入税を継続し、大豆油輸入税を引き下げる可能性もある。また中国は大豆と大豆油の輸入を13%の付加価値税の対象外とすると思われる。報道は中国政府が国内の価格インフレ抑制のために大豆輸入の増加を検討していると伝えている。

通関当局によれば、中国は10月には285万トン、本年1月―10月では前年同期比4.5%増となる2454万トンの大豆を輸入している。

「大豆輸入の伸び率は今年の国内生産量が減少したことで2004年以来の最高水準に達している。国際価格が高止りしているため、輸入量が急増しても国内大豆価格は上昇を続けるだろう」と南華先物のアナリスト、リ・ホンレイ氏はインターファックス通信社に語った。 今回の大豆値上がりはタイミング的に、米国に続く世界第2位の生産国ブラジルで来年の作付面積を増やすには遅すぎると思われる。

USDAは米国の本年度純農業収入が過去最高になると予想

USDAは米国の本年度純農業収入が米国農産物の値上がりにより2006年の590億ドルから875億ドルに急伸するとの予想を先週発表した。今までの純収入最高記録は2004年の859億ドルだった。USDAの最新報告によれば、2007年の純現金収入は2006年比178億ドル増、また10年間の平均値を203億ドル上回る857億ドルとなると予想される。これは今までの最高記録である2005年の858億ドルをわずかに下回る額となっている。

USDAは純現金収入と純農業収入の差異の主要な要因を58億ドルに上る2007年の在庫積み増し、またこのうち57億ドルは生産増と平均価格上昇の両方を反映した農産物在庫における増加によるものとしている。農産物の豊作は輸送機関や販売施設に過度の負担をかけ、価格を下押しし、年度末に余剰産品の消費が完了するまで販売を遅らせる傾向がある。純現金収入は2006年に10年間の移動平均に近い水準まで低下した後、2007年には費用増加予想を大きく上回る受け取り現金の急増により過去最高値近くまで上昇すると思われる。

「米国の農業生産者の手取りが増えている主な要因は国内のバイオディーゼル産業および外国の買い手からの堅調な需要によるものである。その結果、農業生産者が大量の農産物を高値で販売している」とUSDAはその農業収入報告書で述べている。米国農産物に対する需要の急増は他国での降雨不足、消費の国際的増加および「生産コスト増を相殺しても余りある水準まで生産者価格を吊り上げている」ドル安によるものとUSDAは述べている。

USDAは2007年の農業部門の生産金額が、1984年以来最大の年間増加額となる300億ドル以上伸びて1485億ドルに達し、多くの農産物が過去最高の現金収入を記録すると予想している。USDAは2大収入源であるコーンと大豆からの収入が伸びて、それぞれ約330億ドルと約210億ドルに達する見込みと述べた。

インドは2007−08年の食用油輸入増を予想

インドの幹部関係者によれば、同国は拡大する生産と需要のギャップを埋めるため来年は植物油の輸入を増加させると予想される。Public Ledgerとのインタビューでインド溶媒抽出産業協会(SEAI)理事のB.V.メタ氏は暫定的に、2007−08シーズンの食用油輸入量を2006−07シーズンの輸入量559万トンから5.5%増の590万トンと見ていると語った。

昨シーズンの食用油国内生産は約700万トンで、これにより国内消費は1260万トンとなるがPublicLedgerによれば、メタ氏は油糧種子栽培用地が減少しているため輸入の増加が必要になる点に注意を喚起した。「栽培用地のほとんどがもっと収益の高い小麦などに転用されている」と述べた。

SEAIは現在、需要と生産のギャップを70万トン、需要の年間増加率を4%と推定している。メタ氏は冬作物の収穫が終わるまでは最終予想は出せないと述べたが、当初の兆候は収穫が予想よりも少ないことを示している。「暫定予想によれば国内生産が不足し、輸入でこれを補うことになる」と同氏は述べた。

大豆コンプレックスの引けは原油安とドル高でまちまち

11月29日の大豆コンプレックスは、原油先物と同様に大豆先物も当初の上げ基調を維持出来なかったため、まちまちで引けた。またドル高が続いたことも上げ幅を限定する方向に作用した。さらなるドル高とエネルギー価格の軟化が大豆コンプレックス先物に悪影響を及ぼすと思われる。1月豆先物は$0.46上げて$403.44;3月物は$0.55上げて$409.69;5月物は$0.92上げて$412.35で終了した。12月ミールは$0.11下げて$321.98;1月物は$1.10下げて$325.84;3月物は$0.22下げて$332.34で引けた。12月油は$1.54上げて$1018.53;1月物は$1.32上げて$1028.23;3月物は変わらず、$1041.67で終了した。

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