アメリカ大豆協会

週報
2007.01.15
USDAは2006−07年の収量減少を予想

最新のUSDA需給レポートによれば2006−07年の米国の油糧種子生産は昨年比140万トン増の9690万トンと予想されている。米国の大豆生産は8680万トンと予想され、収量は昨年の記録であるヘクタール当り2.89トンを下回るヘクタール当り2.87トンと予想されるとUSDAは述べた。大豆輸出は11月と12月の出荷が当初の見通しより減少したことを反映し、3050万トンになると思われる。米国の大豆在庫はUSDAによれば過去最高の1560万トンに上ると予想されている。

2006−07年の世界の油糧種子生産はUSDAによればこれも過去最高の3億9540万トンと予想されている。米国以外の油糧種子生産は2億9860万トンと予想され、世界の大豆生産は2億2690万トンと予想されている。

米国大豆生産者には将来大きな利益が期待出来る

バイオ・デイーゼルが2007年に大きく飛躍する可能性があるとの見解が先週カンサス州トピーカで開催されたカンサス州年次総会大豆エキスポの場で同州の大豆生産者に伝えられた。「今年は生産が大きく伸びる年になるだろう」と米国大豆協会のロブ・ジョスリン副会長はこのイベントに集まった生産者に語った。

またジョスリン副会長は2007年農業法案について主要関連議員が中西部の州出身ゆえ中西部の生産者に有利なものになるだろうとの見解を述べたが、財政支援レベルについては懸念を示した。同副会長は「今年の高価格によりローンの支払いや景気対策関連支払が減少するため、農業プログラムの基準が引き下げられることも考えられる」と述べた。さらに同副会長は農業政策には関係なくバイオ・デイーゼルが大豆マーケテイングにおいて大きな要因になるとの見解を述べた。

ブラジルの最新収穫予想

ブラジル農業省の供給公社(CONAB)は先週1月度の最新生産予想を発表した。CONABは大豆作付面積を前回と同様、2070万ヘクタールと予想している。これは昨シーズン比7%減となる。大豆生産についてCONABは昨年比150万トン増の5490万トンと予想している。

一方、ブラジル国勢調査局(IBGE)も作付面積を11月初旬に発表した前回予想から20万ヘクタール減の2030万ヘクタールとする最新予想を先週発表した。IBGEの最新大豆作付面積予想は昨シーズン比8%減となっている。

他の最新予想はUSDAのものも含めIBGEの数値を上回っている。種々のブラジル民間企業の予想は作付面積を2050万から2100万ヘクタールとしている。

アルゼンチンは国内食品価格引き下げのため大豆輸出に課税

アルゼンチンの農業市場を動揺させた不安定な状況と様々な噂が何ヶ月も続いた後、同国政府は国際市場の商品価格が高騰するなかで国内の食品価格を抑制する計画を昨日発表した。DowJonesNewswiresは大豆および大豆副産物の輸出税の4%引き上げ分が必需食品の補助金に充当されるようになると報道している。大豆輸出税は27.5%に引き上げられ、大豆ミールと大豆油の輸出税は24%になる。アルゼンチンは世界有数の大豆ミールと大豆油の輸出国である。

この輸出税引き上げにより政府歳入は4億ドル増加し、さらに政府は国庫より1億ドルをこれに上乗せして補助金プログラムの財源とする予定である。国内の小麦粉製造業者はパンとパスタのコストを低減するために直接補助金を受け取るようになるとミセリは述べた。酪農、養豚、家禽や飼育牛肉生産者もコーン飼料のコスト上昇を補填する補助金を受け取ることになる。

ブラジルの意欲的なバイオ燃料計画を大豆価格高騰が阻害

FOLichtの分析によれば、ブラジルにおける大豆価格上昇が同国政府の意欲的なバイオ燃料およびH-バイオプログラムを減速させている。2008年1月にはブラジルはすべてのデイーゼル燃料に2%のバイオ・デイーゼル混入を義務化する予定である。これにより年間のバイオ・デイーゼル消費量が約8億リットルに上るとしている。しかし大豆価格の高騰によりいくつかのバイオ・デイーゼル・プロジェクトが無期延期を余儀なくされている。

バイオ・デイーゼルを生産する産業用設備能力は推定で2007年末までに17億リットルに上ると、サフラス&メルカードのコンサルタントであるミゲル・ビエガイ氏はLichtに語った。上記生産量の約70%は大豆油を原料とする計画だった。大豆価格高騰はすべてのデイーゼル燃料に5%のバイオ・デイーゼル混入を義務化する期限を2013年から2010年に前倒しする政府の計画も遅延させる可能性があると、ブラジル石油局のロベルト・アルデンギ局長は述べた。

FO Lichtによればブラジルでは12%の州間流通税がかかる大豆油の価格は12月初旬、サンパウロでトン当たり799ドルであった。これは10月末から約16%、9月末からは28%の上昇である。ブラジル植物油産業協会(Abiove)によれば、レギュラー・デイーゼルの現在の税抜き全国平均コストより見て大豆油価格がトン当たり600ドルを上回ると、バイオ・デイーゼルはブラジルの生産者にとり採算的に困難となる。

一方、FOLicht報告書によればH−バイオ燃料もコスト面での障害に直面するおそれがある。H-バイオ燃料は大豆油、向日葵油、綿実油やヒマシ油等の純植物油(エステルではない)が5−15%混入されたデイーゼル燃料である。バイオ・デイーゼルとは違ってH−バイオにはこうした植物油が流通業者によりガソリン・スタンドで混入されるのでなく精製所で混入される。ブラジル最大の大豆生産州であるマト・グロッソが生産コストを下回る悲惨な市場価格を嫌気し、大豆取引を全面的に停止した1ケ月後の2006年6月に、ブラジルのエネルギー自給を促進し、かつ同国の大規模大豆生産者を支援する革新的製品として、ペトロブラスがこの新しい燃料を発表した。しかしFOLichtはその分析のなかで、ペトロブラスが収益を度外視して追加コスト吸収を決定し、同国の大豆業界が国内の消費増に備えて大豆油の輸出を減少させないかぎり、将来もブラジルでのH−バイオ生産が大きく伸びることはないだろうと結論付けている。

大豆コンプレックスはコーン市場の大幅高を受けて高値引け

大豆コンプレックスは1月11日、コーン価格の大幅高を反映し高く引けた。1月豆先物は$3.77上げて$243.98;3月物は$3.49上げて$247.74;5月物は$3.49上げて$253.07で終了した。1月ミールは$2.20上げて$209.00;3月物は$2.98上げて$214.29;5月物は$2.65上げて$218.37で引けた。1月油は$5.73上げて$616.41;3月物は$7.05上げて$625.22;5月物は$7.72上げて$636.25で終了した。

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