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ブッシュ政権が推進する新農業法案は財政支出削減を志向
ブッシュ政権は先週、今後10年間で隙間を閉め、従来の農業プログラムを45億ドル削減することを骨子とした大規模計画の一部として、8万人と推定される富裕農業生産者への補助金撤廃を提案した。マイク・ジョハンズ農務長官が発表したこの提案は、複数年に亘る新農業法案をめぐって長丁場となると見られる議会との駆け引きに向けた政府側の最初の動きだった。農業生産者にとり史上最も手厚いもののひとつとされる現在の農業法は9月30日で期限切れとなる。
新法案の審議はちょうど農業に大きな変化が起こっている時に開始される。新規エタノール工場からの旺盛な需要で、コーン価格は記録的高水準に近づいている。同時に、米国の貿易相手国は米国内で過剰生産を引き起こし、国外での農業生産者価格を引き下げる要因と言われる米国の農作物補助金を米政府が削減しなければ、報復措置を取るとほのめかしている。現在の農業プログラムは一握りの州で2-3種類の作物に特化している大規模農業生産者に有利なものだが、これに対する議会農業委員会の支持は相変わらず強固である。
今度の政府案は貿易相手国の苦情をかわしつつ、同時に農業改革に対する議会の政治的支持を広げるという微妙なバランスを目指しているように見える。しかしこの計画のいくつかの点、特に年間20万ドル以上の収入がある農業生産者への補助を廃止する提案は、既に一部の農業団体に不安を抱かせている。米国農業会連合(American Farm Bureau Federation)のロビイスト、メリー・ケイ・サッチャーは農業生産者が「そうした条項に関して深刻な懸念を抱くだろう」と述べた。さらにサッチャーは「最近農業で生計を立てるには、より大きな規模の経済(メリット)を追求する必要がある。勿論、我々は小規模農業生産者を支持しているが、経済的有利性も求めていく」と述べた。
特に富裕農業生産者に対する補助金撤廃の条項に対する強硬な反対もあり、USDAは今春議会で厳しい協議に直面する。この提案によれば補助金の対象となるのは調整後総所得が20万ドル以下の農業生産者に限定され、2003年度で見ると農業所得を申告した2百万人のうち71,800人が影響を受ける。現在の所得上限はこれをはるかに上回る250万ドルで、しかも生産者の所得の最低75%が農業関連であれば無制限となる。
農業州選出上院議員は引き続き代替燃料推進に尽力
先週の一般教書演説でブッシュ大統領が代替燃料の生産と消費の増加を呼びかけたのを受けて、農業州選出の議員は引き続きこうした動きを後押しする構えである。数人の議員は再生可能燃料の基準を2030年までにエタノールおよびバイオ・デイーゼル合計で600億ガロンに引き上げる法案を提出した。またこの計画は10年後には米国内で販売されるほとんど全ての車両をフレックス燃料車()とすることを目標として自動車メーカーに代替燃料車の増産を要求するようになるだろう。
上院農業委員会のトム・ハーキン委員長(アイオワ州選出・民主党)は代替燃料使用促進の努力は「飛躍的な新規投資」を必要とし、新規農業法案には新しい研究支援が追加されることを期待すると述べた。
リチャード・ルーガー上院議員(インデイアナ州選出・共和党)は代替燃料生産に対する石油価格に連動した変額優遇税制が導入されるだろうとの予測を述べた。「農業予算は基礎研究に関して日常的に削減されているが、それを止めなければいけない。そして今年は大統領が一般教書演説で言及したことを支援してくれればその流れが止まるだろう」と述べた。
ブラジルのバイオ・デイーゼル産業の成長で2007−08年の大豆輸出減少の可能性
Dow Jones Newswiresの報道によれば、ブラジルのバイオ・デイーゼル需要により2007−08年の同国の大豆輸出力が減少する可能性がある。2007−08年に大豆油需要が25万トン以上変化すれば、ブラジル企業が国内のバイオ・デイーゼル市場向けに大豆を搾油するようになるため、大豆輸出は減少する可能性があると植物油産業協会(Abiove)は述べた。ブラジルでは2008年1月から全てのデイーゼル燃料に2%のバイオ燃料混入が義務化される前に、国内生産者が増産を図る動きがあるため、バイオ・デイーゼル産業が拡大している。
現時点でAbioveは2007−08マーケット年の大豆輸出量を2550万トンと推定している。Abioveによる2007−08年の予想大豆油輸出量は推定生産量535万トンのうち185万トンとなっている。大豆油の国内消費量は350万トンに上る予想とDowJonesは報道した。
しかしAbioveのバイオ・デイーゼル用大豆油に関する現在の予想はブラジル国営企業ペトロブラス SAが開発した斬新なデイーゼル・植物混合油H−バイオ向けの大豆油消費を勘案していない。昨年、国営油会社のペトロブラスは、2007年にはH−バイオ生産用に2億5600万リットルの植物油を使用する予定であると述べた。しかし上記報道によればペトロブラスがこれだけの量のH-バイオを実際に生産するかどうかは今後の展開による。
アルゼンチンで今シーズン最初のアジアさび菌発見
アルゼンチンは先週エントレ・リオス地方で最初のアジア大豆さび菌が発見されたと報道した。昨シーズンの最初の発見報告はコリエンテイエス地方で1月23日だった。昨シーズン、エントレ・リオス地方でのアジア大豆さび病の発生は、ほとんどの大豆が実付もほぼ終わり、収穫期に入った3月29日まで見られなかった。昨シーズン、病害は南部のサンタ・フェ地方で2日後に報告され、コルドバとブエノス・アイレス地方で発見された2週間後に報告された。
現在、エントレ・リオス地方の大豆はほとんどが生育の開花期に入っていることからより被害をうけやすくなっている。昨シーズンはエントレ・リオス産大豆の生産量はアルゼンチン全生産量の8%だった。
大豆コンプレックスは投機買いと堅調な輸出で高値引け
大豆コンプレックスは2月1日、予想以上の輸出販売と投機買いを反映し高く引けた。大豆市場は大豆からコーンへの作替え面積が今年はどの程度の規模となるかについて若干の懸念を示していると思われる。アルゼンチンの栽培条件が例年より乾燥し、気温が高いのも下支えの材料になっていると思われる。大豆の根底にあるファンダメンタルズは本マーケテイング年には重い負担になっている。しかし大豆からコーンへの作替えが進み、成長を続けるバイオ・デイーゼル生産が植物油在庫の取り崩しを促進するにつれ、より長期的なファンダメンタルズは引き締まってくるだろう。3月豆先物は$0.73上げて$265.10;5月物は$1.10上げて$270.98;7月物も$1.10上げて$275.85で終了した。3月ミールは$0.55上げて$229.17;5月物は$0.44上げて$234.68; 7月物は$0.22上げて$239.53で引けた。3月油は$5.29上げて$652.12;5月物は$6.17上げて$663.36;7月物は$6.39上げて$673.51で終了した。
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