アメリカ大豆協会

週報
2007.05.01
ASAが上院農業委員会に同協会の農業法案関連の優先項目を提示、USDAがその農業法案関連の提案を一部発表

アメリカ大豆協会(ASA)は先週、上院農業委員会に対し、2007年の農業法案に含まれている農場セーフテイ・ネットおよびバイオデイーゼルや健康食用油の優遇策を改善するよう要請した。4月25日の同委員会に対する証言でASAのジョン・ホフマン主席副会長はASAの下記提案を明らかにした。

  • プログラムの対象となっている全作物の目標価格を2000−2004年間におけるシーズン平均価格のオリンピック平均の最低130%とする。130%とした場合には、大豆目標価格はブッシェル当り5.80ドルから6.85ドルに引き上げられることになる。直接支払い分の0.44ドルを差し引くと実質目標価格は6.41ドルとなる。
  • 市場ローン・レートを上記と同じ5年間のオリンピック価格平均の最低95%とする。こうした調整による大豆への影響は微小で、ブッシェル当りの価格が5.00ドルから5.01ドルとわずかに1セント上がるだけである。
  • 米国のバイオデイーゼル産業の成長を支援してきたバイオデイーゼルの優遇税制を延長する。
  • 米国のバイオデイーゼル生産者が、外国のバイオデイーゼル輸出業者に支払われる補助金相当額の商品補償を、商品融資公団(CCC)から得られるようなバイオデイーゼル優遇プログラムを認可する。
  • 油糧種子販売業者が農業生産者に支払うプレミアム総計の最大1/3を最長5年の商業化期間に亘りCCCが補填する健康食用油優遇措置を認可する。

その他農業法案関連のニュースとしては、先週、マイク・ジョハンズ農務長官が2007年農業法案の環境保護とクレジット項目に関する政府の条文案を議会に送付した。同長官は先週記者団に対する報告のなかで「環境保護項目では78億ドルの追加予算の要求と、我々のプログラムをよりアクセスしやすく、かつ管理しやすいものにするための再構築を求めている」と述べた。

政府案では、USDAがいくつかの現存のプログラムを新たに策定、拡大される環境の質(クウォリティ)優遇プログラム(EQIP)に統合し、この統合プログラムに対する財政支援を42.5億ドルに増加させることになっている。新しいEQIPに含まれるプログラムには旧EQIPおよび野生生物生息地優遇プログラム、農業管理支援プログラム、森林強化プログラム、地中・地表水源保存プログラムおよびクラマス流域プログラムである。またジョハンズ長官は「すべてのプログラムには規則があり、すべてのプログラムに対して申請が必要となるなど、複雑化しているおり、プログラムに資金を供与するだけでも多大な行政コストがかかっているので、我々は簡素化を図り、もっと分かり易いものにする考えである」と述べた。

その他の提案には新しい地域水源強化プログラムや、対象面積の数を今後10年間で1500万エーカーから9600万エーカーに増加させるために追加資金として5億ドルを受け取る予定になっている水源確保プログラムの補強が含まれている。

また、政府は湿地帯保存プログラムの上限を230万エーカーから350万エーカーに引き上げ、草地の農地転用を防ぐ「芝生地保存」条項を制定することを提案している。

NOPAの搾油と油在庫は予想を上回る

NOPAの3月の搾油量403万トンは予想を約13.6万トン上回り、搾油量が2月からこのシーズンではめずらしい増加を示したことを反映している。キャッシュ・マージンは大したものではないが、搾油業者は大量の大豆を所有していると思われる。驚くほど多かった搾油量により大豆油在庫が3月には記録的水準に上昇した。NOPAの3月度大豆油在庫は、前月比5.17万トン増となり、2.18万トンの上方修正がなされた。アナリストは国勢調査局が3月度大豆在庫を新記録である153万トンとすることを予想している。3月の見掛け国内消費は10月から2月が5年間平均の6%増だったのに対し、5年平均の9%増となった。

バイオデイーゼルの生産率は上がっているようだ。2006−07年前半の植物油国内消費増加分のほとんど全部がバイオデイーゼル生産向だった。

海上運賃が31ケ月来の高値圏

穀物や他のドライ・バルク・コモディティの海上運賃は引き続き上昇している。4月20日までに4%以上上昇し、PNWから日本向け航路の運賃は今までの最高記録の3%内に迫り、当該週の運賃はトン当たり48.61ドルとなった。PNW航路の今までの最高値は2004年12月1日に付けた49.89ドルだった。ガルフから日本向けの航路の運賃は4月20日には3%強上昇し、68.09ドルとなった。ガルフ・レートは2004年3月11日に付けた最高値73.61ドルを8%下回っている。当該週のこれら二つの重要穀物輸出航路間の差異は約10セント上がり、19.47ドルとなった。1年前はこの差異がトン当たり9.62ドルだった。

中国経済が11%のGDP成長を続けていることから運賃が堅調に推移するのは当然と言える。中国はその経済を支える鉄鋼生産用に大量の鉄鉱石を消費している。今までのところ、高需要が多数のこうしたドライ・バルク貨物用船舶の運航を活発にしている。中国の旺盛な鉄鉱石需要;オーストラリア、インドネシア、ブラジルからの積荷の受領、米国と南米からの大豆や穀類の輸入、オーストラリアでの積み込み遅延などにより、この市場は多くの関係者を驚かせた。市場が加熱しており、運賃の値崩が起こるという噂もある。しかし中国経済が成長を続け、順調に推移する限り、ドライ・バルク市場はこの流れに乗り、堅調を維持すると思われる。

大豆コンプレックスはコーンの値下げを追う一方、ミールが急落後、値を上げ引けはまちまち

大豆コンプレックスは4月26日コーンの安値を反映し大豆はまちまちで引けた。しかし、大豆の落ち込みは、今後の大豆への作替え面積予想を低下させるような、もっと有利なコーンの作付け見通しを受けて、コーンほどは下がらなかった。大豆ミール先物は4月24日の急落後に値を戻し、7月ミールは1月に付けた安値近辺に止まった。大豆コンプレックスでは大豆油が投機売りの圧力と石油価格の低下により最も大きく値を下げた。5月豆先物は$1.19下げて$263.91;7月物は$1.01下げて$270.06;8月物は$0.83下げて$272.45で終了した。5月ミールは$1.21上げて$213.52;7月物は$1.87上げて$220.46; 8月物は$1.65上げて$223.66で引けた。5月油は$11.24下げて$709.66;7月物は$11.24下げて$722.01;8月物は$10.36下げて$727.08で終了した。

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