アメリカ大豆協会

週報
2007.06.18
USDAレポート要約

USDAの6月の作物生産報告と最新のWASDE月報が、先週発表された。先月の生産・供給/使用レポートから繰り越され基本的需給タイトのトーンで、米国の供給・使用のバランスにほんのわずかな変更がなされた。米国の大豆供給/使用の要素は、作物年度2007-08年および 2006-07年のいずれに対しても、大豆ミールと同様に、変わりがなかった。大豆油については、バイオディーゼル用使用予想量は、大量のその他の国内使用予想量が削減分を吸収したが、2006-07年(6万8000トン)、 2007-08年(13万6000トン)に対し、減少した。2007-08年の米国大豆在庫が期首在庫の 1660万トンから871万トンへ下落が、USDA報告の焦点であった。

2007-08年の世界の油糧種子生産は、2006-07年より540万トン少ない、3億9900万トンと、USDAは予想している。もしこれが実現すると、世界油糧種子生産が1995-96年以来初めて前年より減少することになる。米国以外の国々の油糧種子生産は、2006-07年より700万トン多い、3億1500万トンになると予測されている。世界の大豆生産量は2億2500万トンになると予測されているが、これは、米国の生産者が作付面積を急激に減らしたため、米国の生産予想量が低いためである。ブラジルとアルゼンチンの両国では、収量低下の埋め合わせ以上に作付面積が増大するため、大豆生産が増大するとUSDAは予測している。アルゼンチンではコーンの作付けが増加しているにもかかわらず大豆作付面積の増加が予測されているが、これは、生産者が二期作の大豆生産を増加させ、作付けを牧草地にまで拡大し続けているためである。ブラジルの生産は6100万トン、アルゼンチンは4700万トンと予測されている。これが実現するならば、両国における生産量は再び最高記録更新になるとUSDAは述べた。

高油分含有種子の世界の生産量は、菜種生産急増を反映して、2006/07年から5パーセント上昇している。しかしながら、USDAは2007-08年の中国の大豆、菜種、およびピーナッツの生産量が下がると予想している。

世界のたんぱくミールの消費は2007-08年に3.9パーセント増加の見込みであるが、これは過去4年間で最も少ない年率の増加であるとUSDAは述べた。増加のほとんどは、大豆の減産が予想されているにもかかわらず、大豆ミールによるものと予想されている。中国ではたんぱくミールの消費が5パーセント増加すると見込まれているが、これは、世界のたんぱく質消費増加の28パーセントをしめる。世界の大豆の取引は、2006-07年より550万トン多い、記録的な7550万トンに達成すると予測される。USDAによると、中国の輸入は記録的な3450万トンに達し、世界の増加の80パーセントを占めると予測される。

中国のたんぱく質の消費の増加は近年に比べて低いが、減少している油糧種子の生産量を相殺するために、輸入が必要となるであろう。

世界の植物油の消費は、中国、インドおよびEU‐27ヶ国での増大により、2007-08年には、4.1パーセント増加すると予測されている。EU‐27ヶ国における消費増加のほとんどは、バイオディーゼル増産を反映したものである。世界の植物油在庫は、2006-07年レベルから6パーセント減少すると予測されている。

ブラジルは、アジアさび病の蔓延を止めるために、3州で植付けを停止

アジア大豆さび病の蔓延を防ぐために、ブラジルは中西部の3つの州において、6月15日から3ヶ月間、冬大豆の作付けを再び禁止することになった。この作付け禁止は、政府の農業研究機関Embrapaからの勧告に基づくもので、Mato Grosso, Mato Grosso do Sul および Goiasの3州で適用される。冬季作付け禁止を無視する農業生産者は、その収穫物を破棄されるかまたは罰金を課せられる。昨年の冬季作付け禁止にも関わらず、Embrapaはこの病気により、前年の収穫時における損失と同様に、今年267万トンの大豆の損失が出たと見積もった。

Embrapaによると、ブラジルの農業生産者は、この病気をコントロールするために、主として殺菌剤に22億ドルを費やした。しかし、専門家は、殺菌剤散布の時期がしばしば間違っていた、と述べた。この病気が2001-02年にブラジルに到達して以来、大豆の生産高と作物保護費によるブラジルの損失は、およそ77億ドルである。

上院の超党派グループは、バイオディーゼルの義務化を導入

上院議員のチャック・グラスリー(共和党・アイオワ州選出)、リチャード・ルーガー(共和党・インディアナ州選出)、ディック・ダービン(民主党・イリノイ州選出)、トム・カーパー(民主党・デラウェア州選出)、およびバラック・オバマ(民主党・イリノイ州選出)は、2012年までに、1年あたりの12億5000万ガロンのバイオディーゼルの使用を義務化する法律を導入した。「バイオディーゼルは、我々の外国からの石油への依存を緩和するたった一つの方法である。現在使われているエタノールやバイオディーゼルのようなもっと多くの再生可能なエネルギー源を我々は毎日探し求めている。このような再生可能なエネルギー製品を継続的に使用することを確実にすることこそが、外国からの石油から脱却し、アメリカの農村地帯への投資を増大し、環境保全に役立つ我々の努力の手助けとなるのである。」と、グラスリーは述べた。また、彼は、資本の注入が、苦戦している農村経済を活性化し、雇用を創出し、地方の農業生産者や住民に有望な投資機会を約束する、と述べた。

この修正は、2008年の4億5000万ガロンから2012年の12億5000万ガロンにまで増加させる強制力を設定するものである。強制量の80パーセントはバイオディーゼルでまかなわれ、残りの20パーセントはその他の「バイオベースのディーゼル代替」製品によって満たされるであろう。

ピーターソンは、6月に農業法案を完成する計画でいる

下院農業委員会のコーリン・ピーターソン委員長(民主党・ミネソタ州選出)は、議会が次の休会に入る7月2〜6日の週前に2007年度農業法案の委員による最終審議を可能にするスケジュールを維持しているように見える。最終的で、最も論議を呼びそうな農業法案のタイトル、すなわちコモディティ・タイトルは、6月19日の小委員会の審議に予定されている。委員会のメンバーがその日に審議を完了できない場合は、委員会はその週の残りの日をその後の審議に当てるであろう。ピーターソンは、農業法案に関する委員会の全体会議を完了するために、6月26日,27日,28日の3つの会議を計画している。

しかしながら、上院では、農業委員会のトム・ハーキン委員長(民主党・アイオア州選出)が、まだ、この法律の彼のマーク(案)を発表しておらず、また、法案を審議するためのいかなる委員会の会合も計画していない。おそらく、それらの会議は7月に開催されるだろう。ハーキンは、以前に、彼の委員会の法案審議を7月末までに完了したい、そうすれば、上院の本会議での法案審議は9月に行うことができる、と示唆していた。

投機筋の関心が穀物に向かったので、大豆コンプレックスはわずかに上がった

6月14日の大豆コンプレックスは、わずかに高くなった。大豆先物は、激しい思惑買いで5月には急速に上昇したが、投機筋の関心が穀物に変わったので、今月は比較的安定している。7月の豆の先物は、0.64ドル上がって304.05ドルで終わった。8月物は、0.64ドル上がって306.81ドルで閉じた。そして、9月物は、0.64ドル上がって310.02ドルで終わった。7月物ミールは、0.44ドル上がって253.97ドルで閉じた。8月物は、0.33ドル上がって255.62ドルで終わった。そして、9月物は、0.11ドル上がって257.83ドルで閉じた。7月物油は、6.39ドル上がって775.14ドルで閉じた。8月物は、5.95ドル上がって780.65ドルで閉じた。そして、9月物は、5.73ドル上がって785.94ドルで終わった。

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