アメリカ大豆協会

週報
2007.08.13
USDAレポートの要約

USDAは、8月10日に、8月作物レポートと世界委員会の需給予測を発行した。この作物レポートは、調査と客観的測定による列条作物の収量見込みを予測したUSDAの最初のNASS見通しである。比較的早い段階での2007〜08年の作物の成長状況は、9月及びそれ以降の予測が正確性を増すことを確実なものにする。作物の実りに重要な天候はこれからで10月までである。2007-08年の米国の油糧種子生産は、8020万トンと見込まれているが、これは、綿実生産の低下分が増加したピーナッツ生産によってほとんど相殺されたので、前月よりわずかに下がった。大豆の収量は、1エーカーあたり41.5ブッシェルと予測されているが、これは、昨年より1.2ブッシェル少ない。USDAは、米国の大豆生産は、昨年より1530万トン下回る、7160万トンになると予測している。大豆の在庫は、599万トンと予測されている。

2007-08年の世界の油糧種子生産は、2006-07年より1370万トン下回る、3億9130万トンと予測されている。また、USDAは、中国の大豆の生産は、北東部の生産領域の乾燥した天候のために、1520万トンと予測されている、と述べた。

また、USDAは、2006-07年の作物予想の変更を行った。これらの変更には、より多い搾油、予想以上に強い国内の大豆ミール消費と輸出などが含まれている。使用率が上がり、2006-07年の繰越しは、現在、1560万トンと予測されている。

バイオディーゼル生産は減少しているが、米国の輸出市場は相変わらず強い

6月にバイオディーゼルに使用された大豆油は、1万2700トン高く改訂された12万3000トンの5月の消費から11万5000トンに落ちた。バイオディーゼルのマージン少ないことにより、現在10億ガロンを上回る生産能力の50%以下に生産が抑えられている。さまざまな建設段階では、少なくとももっと多くの生産能力がある。大豆油の在庫が6月末で記録的な154万トンと見積もられているので、米国にはもっと多くのバイオディーゼル生産を近い期間に行う余裕がある。その代わりに、大豆油価格は、バイオディーゼルのマージンを狭めるために石油市場を反映しており、その結果、バイオディーゼルの生産拡大が抑制されている。

バイオディーゼルにとって最も良い市場は、輸出市場、すなわちEUへの輸出である。バイオディーゼルの輸出は、4月および5月のバイオディーゼル生産の50パーセント以上を占めた。大豆油価格は、2006-07年には2002-03年以来最も大きい80万5000トンに達すると予想されている大豆油輸出に水をさすほどは高くなかった。

バイオ燃料のビジネス・サイドに関しては、2年待ってやっと、ソイ・エナジーL-L-C社が、アイオワ州マーカスの近くに、年産3000万ガロンのバイオディーゼル新工場の建設に着手した。5800万ドルをかけたこの工場は、2008年はじめに、生産を開始する予定であるが、これには地元の900人以上の投資家が参加している。それは少なくとも24の新しい仕事を生み出すであろう。また、ソイ・エナジー社は、第2段階において、搾油工場を追加する計画である。

ジョハンズ長官は、CRPのオプト・アウトに関する決定をしそう

米国農務長官マイク・ジョハンズは、今年の初めに、資格のある農地回収計画(CRP)契約者に罰則なしでこのプログラムを脱退する機会、いわゆる、オプト・アウトをする機会を与えるかどうかに関する決定をするために「新たな情報」が必要である、と述べた。先週のUSDAの作物生産報告は、先の6月の作付面積見積りと共に、CRPの決定のためにジョハンズ長官が言及した「新たな情報」のいくつかに該当する。

しかしながら、ジョハンズ長官は、最終的なCRPの決定を、9月の作物生産報告が出るまで待つかもしれない。多くのアナリストは、罰則なしの早期脱退オプションを提供しないのがジョハンズの意向であると信じている。

これは、単なるコーンの2008年の作付面積の決定ではない。なぜならば、大豆および小麦市場は、現在、2008年シーズンにはより多くの作付面積を必要としていることを示しているからである。

また、政治上および農業政策上の問題点もジョハンズの決定に影響を与えるかもしれない。例えば、ジョハンズは、上下両院会議を通しての新しい農業法案のコンサベーション・プログラム交渉の前に、CRP契約者に罰則なしに早期脱退を認めることは望まないであろう、という何人かのオブザーバーがいる。

ブラジルは「大豆ハイウェイ」の環境再検討を続ける

ブラジルの環境保護庁Ibamaは、8月21日までに、論議を呼んでいるアマゾン・ハイウェイの環境影響調査を終了するつもりである、と述べた。ダウ・ジョーンズ通信社は、北のマトグロッソ州を大規模なアマゾンのパララ州に接続する非常に古びた2車線の高速道路であるBr-163号線は、サンタレンのアマゾン河港からの大豆を輸送するのに安い輸送路と考えられている、と報じている。「大豆ハイウェイ」と愛称で呼ばれるこの道路は、全長800キロメートル(500マイル)におよび、Ibamaの舗装へのゴーサインを待っている。舗装道路になれば、ブラジル最大の大豆生産州である北マトグロッソの大豆農業生産者にとって60キロ入り大豆袋一袋当たり約2ドルの運送コストの節減になる。そうすれば、農業生産者は、大豆生産の拡大によりいっそう容易に投資できるようになる。農業生産者と何人かの産業界のリーダーが、過去10年間、この国のその地域における道路状態の改善を政府に要請してきたが、Br-163プロジェクトが特にアマゾンの多雨林の中心位置しているために、環境問題がBr-163プロジェクトを失速させてきた。

旱魃によって、2007年の中国の大豆生産見込みは削減

中国穀物・油情報センターは、その月例報告で、継続している旱魃のために2007年の大豆生産予測を1480万トンに引き下げた、と報じた。この政府のシンクタンクは、2007年の大豆生産高を1500万トンと以前予想していた。7月に始まった旱魃は中国の北東部(主要な大豆とコーンの生産地域)を襲ったが、黒竜江州のコーン作付面積のわずか10%が省の西部でこのまれな旱魃の影響を受けた、とシンクタンクは述べた。

大豆コンプレックスは、USDAレポートの前で、まちまち

8月9日の大豆コンプレックスは、大豆油が低い原油価格によって足を引っ張られ、大豆ミールが高いEUの穀物価格によって鼓舞されたので、オイル・シェアは引き続き低迷したが、まちまちであった。トレーダーは、金融市場およびメタル市場における高い寄り付きと急落、およびUSDAの作物生産および需給報告に先立つポジショニングが、いくらか長期にわたる清算売りの引き金となったのではないかと予想した。さらに、北コーンベルト地帯での継続的な雨は、今週の南中西部の暑くて乾燥した天候がさやをつける段階にある天候に敏感な時期に穀物に悪影響を与えるのではないかという心配を払拭する助けとなった。昼の気象モデルでは、今週、ミシシッピーの東部に暑さ緩和のドアを開き、北および東コーンベルト地帯では暑くて乾燥しているようには見えなかった。8月物豆の先物は、1.10ドル上がって315.26ドルで終った。9月物は変わりがなく、316.73ドルで閉じた。そして、11月物は、0.09ドル下がって322.51ドルで終わった。8月物ミールは、2.20ドル上がって256.06ドルで閉じた。9月物は、2.76ドル上がって258.60ドルで終わった。そして、10月物は、2.87ドル上がって261.13ドルで閉じた。8月物オイルは、7.50ドル下がって813.06ドルで終った。9月物は、6.83ドル下がって817.47ドルで閉じた。そして、10月物は、7.05ドル下がって821.87ドルで閉じた。

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