アメリカ大豆協会

週報
2007.08.27
世界最大の大豆処理・バイオ燃料工場が、インディアナ州にオープン

ルイス・ドレフュス社は、1億5000万ドルの大豆処理およびバイオ燃料工場をインディアナ州のクレイプールに公式にオープンし、この新しい工場は、世界一大きい統合された大豆をベースとした生産設備であると言っている。ルイス・ドレフュス・コモディティ社のロバート・ルイス・ドレフュス会長は、「クレイプールは、我社の将来の戦略的中心拠点となる。この工場は、一世紀にわたる我々の市場改革者としての実践を証明するものである。この新しい投機的事業において、インディアナ州と地域社会のパートナーとなることに感謝している。」と述べた。

この施設には、インディアナ州で生産される大豆の17%以上に相当する5000万ブッシェルの大豆を利用して、1年に100万トンの大豆ミールも生産する、年産8800万ガロンのバイオディーゼルを生産する工場がある。インディアナ州経済開発コーポレーションの役員であるキップ・トムは、1年間に、この工場はインディアナ州の農業生産者が生産する大豆の4億5000万ドル相当以上のものを購入するであろう、と述べた。

これは、150年間にわたって国際的に穀物取引を行っており、米国においてもほぼ一世紀にわたって操業しているフランスの会社ルイス・ドレフュスにとって、バイオディーゼル分野への初めての参入である。インディアナ州の北中央に位置するこの工場は、9月末には大豆の搾油を、10月初めにはバイオディーゼル部門の操業を開始する計画である。

ソヤテックのバイオ燃料インデックスは、バイオ燃料部門に期待される大きな成長を示している

2007年の第2四半期(Q2)の更新された最新のソヤテックのバイオ燃料インデックス(指数)によると、米国で計画されているプロジェクトおよび現在建設中のプロジェクトは、エタノール工場もバイオディーゼル工場も堅調に増大を続けている。しかしながら、データは、トウモロコシをベースにしたエタノールの建設ブームがいくらか軟調になってきそうな兆しを示している。計画中および実際に建設されたバイオ燃料生産能力を追跡しているソヤテックのバイオ燃料インデックスは、2007年の第2四半期(Q2)におけるエタノール工場の建設がやや鈍化したことを指摘しているが、これは、インデックスがこれらの数値を追跡し始めてから初めてのことである。このインデックスによると、工事中の生産能力は、わずかながら1.7%減少した。

「比率の変化はきわめてわずかであり、期間も限定的なのでこのことを決定的な傾向とみなすことはできないが、資金を提供する銀行の側に増大する株式資金需要があるために、新しい精製工場を建設するための資金確保がいっそう困難になる、と業界筋からの情報で我々は理解している。更なる原因としては、エタノールを生産するための供給原料として利用できるコーンの量に制約があるのではないか、と懸念している。」と、ソヤテックの研究部長であるヤコブ・ゴルビッツは述べた。

バイオディーゼル生産のためのオンライン総生産能力は、急激に増加 ― 2007年の第1四半期(Q1)から第2四半期(Q2)にかけて、年産8億9000万ガロンから年産12億5500万ガロンへ41%急増した。「小さな数値のベースから出発すれば印象的な成長を遂げることは容易であるが、41%の成長率というのは、バイオディーゼルの生産能力が過去3ヶ月でほぼ倍増したことを意味する。これは確かに著しい進歩である。」と、ゴルビッツは述べた。同期間の建設中のバイオディーゼルの年産能力は、16億1300万ガロンから19億2700万ガロンへ、19%成長し、計画中の年産能力は、23億3100万ガロンから28億9800万ガロンへ、24%増加した。

ゴルビッツは、バイオディーゼルに対するこの強い期待の一つの要素は、バイオディーゼル1ガロン当たり1ドルの連邦補助金が、今年後半に2007年度の農業法案が通過すれば、延長されるであろうという楽観的な期待である、と述べた。

また、インデックス・サマリーは、供給原料を入手できるかどうかの問題も指摘しており、バイオディーゼル工場の生産能力拡大において、大豆油のみへの依存から代替供給原料利用へ移行を論じている。インデックスによると、現在建設中の工場の生産能力の39%だけ、および計画中の生産能力の16%が、唯一の供給原料として大豆油を示している。「我々が過去6ヶ月にわたって見てきた傾向が展開すると、すべてのコモディティの油脂の価格が向こう6〜12ヶ月にわたって同じようになり、代替資源を使うバイオディーゼル生産者に対し、追加的利益をほとんど、またはまったく残さないことになるであろう。」と、ゴルビッツは述べた。

コンサルティング・グループは、油糧種子価格の2年にわたる上昇を予想

油糧種子と穀物の価格は、競争がタイトな市場をバックに、2年にわたる価格の上昇がある、とエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)は予測している。最新の予測によると、食物、飼料、および飲料のEIU指標は、2006年の好調を反映して、今年16%の上昇過程にある。2008年および2009年は更に年率2%の成長が予測されるが、これは、コモディティブームが継続することを示唆している。「食物、飼料、および燃料に対する需要の急増が低い在庫水準とあいまって、極端に逼迫した市場を形成している。天候不順と作付面積の競争とがあいまって、供給が需要に追いつくのには更に時間がかかりそうである。」、とEIUは書いている。

穀物と油糧種子がリード役となって、今年はそれぞれ16%および20%の価格上昇が期待されており、来年はいずれも5%の上昇が期待されている。シニア・コモディティ・エディターのコナ・ヘイクは、エタノールおよびバイオディーゼル業界は、利用可能な土地の不足と生産の上昇を妨げている悪天候とともに、コーン、大豆およびパーム油に対する需要を押し上げている、と論じている。

思惑買いの投機筋が市場に戻ってきたことと金融筋が安定したので、大豆コンプレックスは上昇

8月23日の大豆コンプレックスは上昇した。大豆ミール先物は、先週の急落から大幅に立ち直り、大豆先物も上昇した。一方、大豆油の先物は、石油市場下落のために、先週は変わらずに終わった。金融市場の安定化とブラジルのレアルのリバウンドの中で、投機筋が大豆および大豆ミール先物の強い買い手として戻ってきた。ブラジルのレアルのリバウンドによって、ブラジルで大豆作付け用の土地を買うのはいっそう困難になった。米国では、コーンベルトの北部地方における多量過ぎる雨と南コーンベルトおよびデルタ地帯における雨不足が、大豆の作柄を悪化させ、特にUSDAの作柄評価が急落した後は、支援を提供するのではないかとの懸念がある。市場が記録的に大きな2006〜07年のキャリーアウトと取り組まなければならない一方で、在庫は、2007〜08年には著しくタイトになりそうであり、2008〜09年には、耐え難いほどタイトになる可能性がある。これは、11%のブラジルの作付面積増大と市場が達成できそうもないと疑問視する2008年の米国の収量による。かかる状況にあるので、米国大豆の収量がUSDAの8月の1エーカーあたり41.5ブッシェルを上回ることがない限り、大豆および大豆ミール先物は、下落するリスクよりも上昇する可能性のほうがはるかに大きい。9月の豆の先物は、3.95ドル上がって309.38ドルで終わった。11月物は、4.13ドル上がって315.30ドルで閉じた。そして、1月物は、4.23ドル上がって320.86ドルで終わった。9月物ミールは、3.42ドル上がって256.06ドルで閉じた。10月物は、3.31ドル上がって259.26ドルで終わった。そして、12月物ミールは、3.31ドル上がって264.11ドルで閉じた。9月物油は、1.98ドル上がって778.00ドルで終わった。10月物は、0.44ドル上がって782.63ドルで閉じた。そして、10月物は、3.53ドル上がって793.22ドルで閉じた。

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