アメリカ大豆協会

週報
2007.09.25
中国が大豆輸入関税を削減、大豆油輸入が急伸

中国は食品価格安定化に向けた暫定措置として、現行3%の大豆輸入関税を10月1日より1%に引き下げることを発表した。中央政府は、最高経済企画機関である国家発展改革委員会、商務省や財務省を含む8省庁が起案したこの通達を政府のホームページに発表した。

中国の前年比インフレ率は、7月の5.6%から食品価格が18.2%上昇したことを主因として、8月には過去10年余りで最大となる6.5%にはね上がった。国家発展改革委員会は先週、加速するインフレ抑制に向けた中央政府の最新対策として、年末まで政府統制価格をすべて凍結すると述べた。

関連ニュースとして、中国の通関統計によれば同国は2007年の最初の8カ月間に大豆油輸入を74%増加させた。1月から8月までの大豆油輸入は160万トンに急伸した。この内、8月には前月7月の30%増となる26万トンが輸入された。

モンサント/FOSSパートナーシップが大豆のリノレン酸測定システムを開発

モンサントと食品、農業、化学や薬品業界用の分析機器メーカー、FOSSは先週、大豆に含まれる特有な成分の分析測定を確立することにつながる可能性を持つシステムを開発したと発表した。

この企業協力の最初の製品は、加工の際に水素添加を必要としない油を食品会社に提供する穀物を特定する目的で、大豆のリノレン酸含量を測るのに使用される測定システムであるとモンサントは述べた。

リノレン酸は通常ほとんどの大豆に大量に含まれ、大豆油から作られた製品のシェルフ・ライフ(保存期間)を短縮し、安定性を阻害する。この問題に対処するために、大豆油はしばしば含有リノレン酸量を引き下げるために部分的水素添加が行なわれる。しかし、これによりトランス脂肪酸が作られる。植物育種家は水素添加の必要性を削除する方法の開発に努力してきた。

モンサントによれば、近赤外線グレイン分析器で使用される新測定システムには、ビスティブ大豆を含む商業化された低リノレン酸大豆製品からのデータ収集を基に、2年間かけて開発されたソフトウエアも含む。このシステムによりグレイン・エレベーターが低リノレン酸大豆と一般大豆を識別するのが容易になると言われている。

米国バイオディーゼル業界の新規プロジェクト

ルイス・ドレイファスはインディアナ州クレイプールに8800万ガロンのバイオディーゼル工場建設を完了した。同社は9月下旬に大豆搾油を開始、10月初旬にバイオディーゼルの生産開始を予定している。同工場は年間5000万ブッシェルの大豆を搾油する予定である。

オーエンズボロー・グレインはケンタッキー州オーエンズボローで5000万ガロンの工場の稼動を開始した。同工場は大豆の処理を目的としている。同社は既に同じ敷地内の油工場で年間7500万ガロンの大豆油を生産している。

油やガスの生産施設を運営するクリムゾン・リソース・マネッジメントの有限会社、クリムゾン・リニューアブル・エナジーはカリフォルニア州ベーカーズフィールドで3000万ガロンのバイオディーゼル工場の建設に着手した。この大豆油加工施設の完成は2008年春に予定されている。

メープル・リバー・エナジー LLCはアイオワ州ガルバ近郊に大豆搾油施設を含む500万ガロンのバイオディーゼル工場の建設に着手した。約350万ガロンは300万ブッシェルの大豆搾油から、残りの150万ガロンはコーン油から生産される予定である。工費2000万ドルの同工場は2008年の初秋に生産を開始する予定である。

ソイ・エナジーLLCはアイオワ州マーカスで3000万ガロンの工場建設に着工した。大豆油を原料とする工費5000万ドルの同工場は2008年初頭に生産を開始し、主要エネルギー源としてバイオマス・ペレットを使用する予定である。同社は2010年までに工費3500万ドルの搾油施設を追加する計画を明らかにした。

一方、米国国勢調査局のデータによれば、7月のバイオディーゼル国内生産は177,977トンで、6月の135,344トンより増加した。7月生産分のうち、約157,168トン(6月=116,453トン)は大豆油から作られ、5,269トン(6月=5,372トン)は非食用の獣脂やグリ-スから作られた。これにより2007年のバイオディーゼル総生産は846,140トンとなり、このうち、742,016トンは大豆油より、26,535トンが非食用の獣脂やグリースから作られている。

ジョハンズ農務長官が辞任、暫定代理にはコナー氏が指名される

ジョハンズ農務長官は、チャック・ヘーゲル上院議員(共和党)の引退による空席を埋める地元ネブラスカの上院選に立候補することが報道されるなか、9月20日、同日付けで辞任した。ジョハンズ長官はこうした報道を公式には確認していない。

ブッシュ大統領はチャック・コナー副長官を長官代行に指名した。コナー氏はブッシュ政権の農業法案作成・推進に大きな役割を果たし、多くの関係者によりジョハンズ長官の後任に指名される最有力候補と見られている。

大豆コンプレックスは中国の関税引き下げの動きとコーン価格の高騰で高値引け

大豆コンプレックスは9月20日高く引けた。中国が大豆の輸入関税を3%から1%に削減するとのニュースや大豆の2008年度作付け面積減少につながるコーン価格の急騰により、大豆コンプレックス先物に対し投機筋からかなりの買いが入った。中国は食品価格のインフレ傾向に懸念を示しており、これにより中国の大豆輸入は増加し、コーン輸出は減少すると思われる。大豆コンプレックスは引き続き、EUの小麦価格高止まりによる短期的下支えを得ており、これが大豆油価格や高値更新を続ける石油先物価格を押し上げ、さらにこうした状況が大豆油先物価格を引き上げてバイオディーゼル生産を抑制している。11月豆先物は$6.43上げて$363.21;1月物は$6.71上げて$368.99;3月物は$5.88上げて$371.48で終了した。10月ミールは$9.26上げて$303.46;12月物は$9.92上げて$309.97;1月物は$8.93上げて$312.06で引けた。10月油は$3.53上げて$869.49;12月物は$5.29上げて$880.52;1月物は$8.16上げて$889.34で終了した。

インデックスページに戻る

 
ホーム サイトマップ お問い合わせ English Japanese