アメリカ大豆協会

週報
2007.09.03
USB/ASAが新しい海外マーケティング計画を策定

全米大豆基金財団(USB)とアメリカ大豆協会(ASA)は新たな世界市場向けのマーケティング戦略を策定した。最近シカゴで開催された米国大豆産業戦略会議で承認された同計画によれば、世界市場での販売努力は製品ベースの戦略が中心となる。以前は特定の国あるいは地域を対象とした努力がなされていた。

この製品を基にした新規販売戦略はコモディティ大豆、付加価値大豆および世界市場の課題への対応という3つの項目に分類される。コモディティ大豆マーケティングは、養魚、あるいは家畜、家禽類の飼育に使用する目的で大量の米国産大豆を購入したい意向を持つ海外の顧客を対象としている。付加価値大豆は、優れた特性を持つよう生育された米国産大豆を購入したい意向を持つ顧客を対象としている。

世界市場の販売課題としては、ある市場でまだ受け入れられていない製品へのアクセスを獲得することに注力する。引き続き諸外国との友好関係を構築し、米国産大豆購入の利点を強調することでこうしたアクセスの達成を目指す。持続性、バイオ技術の受け入れ、および輸送などの世界的問題も、この新規販売計画の課題として検討していく。

関連ニュースとして、アメリカ大豆協会とブラジルならびにアルゼンチン農業生産者の協会の代表が、国際大豆生産者協会と呼ばれる機関を立ち上げた。ブラジル最大の大豆生産者の団体であるマト・グロッソ大豆生産者協会のリカルド・アリオリ会長によれば、合計で世界の大豆生産の80%を占めるこの3国は大豆製品の世界市場拡大に協力していく。さらにアリオリ会長によれば、この新協会の最初の協力案件は発展途上国において大豆のイメージを強化する戦略の構築で、まずインドに注力していく。

中国が最近の通商問題への「政治的」反発として米国およびアルゼンチン産大豆の検査を強化

米国およびアルゼンチンから船積みされた数隻の大豆貨物が中国の港での検査が強化されるなか、厳しく調べられていると報道されている。一部の輸出業者は大豆検査の強化は「政治的」な動機によるもので、中国製品への輸入制限がアルゼンチンで厳しくなったこと、また米国で複数の中国製玩具のリコールが発生したことへの反発と見ている。先週、中国の検疫当局は品質と安全性を確認するために大豆輸入に対する監視を強化すると述べた。

アルゼンチンの通商官僚幹部は自国からの大豆輸出に対する長期的影響はないと思うと述べた。しかし、アルゼンチンの輸入制限の発表を受けて、中国政府は懸念を表明し、自国の利益を守るための行動を取ると述べた。アルゼンチンはタイヤ、靴類、自転車、自動車部品、革製品、玩具、繊維、電子機器、工具類等、そのほとんどは中国が世界有数の生産国になっている物品であるが、アルゼンチンの国内産業に悪影響を与えている種々の中国製品に対し、輸入税率、関税の引き上げを行なった。先週全般にわたり、アルゼンチンのマスコミでは特に自国からの大豆輸出に対して中国がどんな報復措置を取るか、あるいは取れるかに関する憶測が飛び交っていた。

業界関係者や貿易業者は、いままでに輸入を拒否された貨物はないものの、中国の検疫当局が大豆の検査をより入念に行い、米国およびアルゼンチンからの輸入貨物の荷降ろしを遅らせていると述べた。ロイターによれば、一部のバイヤーは搾油の前に大豆を倉庫に入れ、認可を待たねばならなかった。

USDA:2007年の純農業所得は記録的に高い見込み

2007年の米国の純農業所得は871億ドルに上り、2006年比281億ドル増、また10年平均の574億ドルを297億ドルも上回るとUSDAは予測している。これは純農業所得の過去(2004年)最高記録であった859億ドルを超えるものになる。現金支出は8.5%増加して2,226億ドルになり、総現金販売高も16%伸びて2,764億ドルに上り、いずれも新記録になるだろうとUSDAは述べた。

今年の米国作物生産額は2006年比14%増の1,362億ドルになると予想される。大豆の平均価格は36%上昇している。牛、豚、家禽および卵の生産額は18%増加し、新記録となる1,402億ドルに達するだろうとUSDAは述べた。

政府の農業生産者に対する直接支援は昨年の修正値、158億ドルから14%減、また過去の記録だった2005年の244億ドルを大きく下回る136億ドルになると予想される。過去10年間の農業生産者への補助金は年平均で169億ドルだったとUSDAは述べた。政府は2月の時点で今年の補助金を124億ドルと予想していた。在庫品の価値の下落や変更などのコストを含まない今年の純現金農業所得はUSDAの予想によれば、昨年の679億ドルを大きく上回る859億ドルになる。

国勢調査局が米国バイオディーゼル生産の最新データを発表

米国国勢調査局のデータによれば、米国の6月度バイオディーゼル生産は132,518トンと5月の139,598トンより減少したが、2006年6月度の約76,706トンを上回った。これにより2007年前半の6ケ月のバイオディーゼル生産は650,232トンになり、2006年同期の293,321トンよりも増えることになる。しかし、2007年の統計がバイオディーゼル生産に使用されたすべての油脂を含んでいるのに対し、昨年のデータは一度精製した大豆油だけに基づいている。従って、これらの数字は比較できない。2006年の純粋大豆油からのバイオディーゼル生産は71,777トンだった。

大豆コンプレックスは投機筋の大豆先物買いが続き、高値引け

大豆コンプレックスは8月30日、8月前半の金融市場の崩壊以後投機筋が大豆先物買いを継続的に行なっていることを反映し、高く引けた。先週の輸出報告書は大豆コンプレックスにとっては期待はずれだったが、小麦価格の高騰により、EUの飼料配合で大豆ミールの競争力が増していることが下支えとなった。USDAの作柄評価、またプロ・ファーマー作物ツアーの鞘調査で先週改善がみられため、米国大豆の収量が、USDAの8月の収量、エーカー当り41.5ブッシェルを上回る見通しとなった。しかし、収穫にかかわる市場の楽観的見方も北部の大豆栽培地域では雨が多すぎ、逆に南部では雨が足らない状況により歯止めをかけられている。9月豆先物は$4.41上げて$319.85;11月物は$3.95上げて$325.18;1月物は$3.67上げて$330.51で終了した。9月ミールは$5.51上げて$264.55;10月物は$5.07上げて$266.87; 12月物は$4.52上げて$271.83で引けた。9月油は$1.54上げて$800.93;10月物は$1.76上げて$806.00;11月物は$1.32上げて$816.80で終了した。

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