USDAが長期基礎予測(ベースライン)を発表
USDAは11月度にまとめられた同月の需給予想を起点とする10ケ年基礎予測を発表した。同予測は2002年農業安全・地方投資法(2002年農業法)、2005年エネルギー政策法および2005年農業財政調整法が予測期間中、引き続き有効であるとの前提に立っている。同予測は2007年エネルギー自立・安全保障法を想定に入れていない。同予測はUSDAの省としての将来予測ではなく、現存の農業関連法と具体的な外的要因の下で将来どういう状況が発生するかを概説したものである。
11月の時点でUSDAは2008/09マーケティング年の大豆在庫について、期首の572万トンが期末には596万トンに微増すると予想していた。これは作付面積を2870万ヘクタール、収量をヘクタール当たり2.83トンおよび2008/09年の消費を8020万トンとする想定に基づいている。
2月度のUSDA需給報告書の2008/09年バランスシートで確認されている唯一の数字は、期首在庫の435万トンである。USDAが2008年の収量予想を大きく変更することはないと思われるが、昨年秋から新穀大豆先物が新穀コーン先物に押されている状況から、2870万ヘクタールの作付面積を減少させることも考えられる。USDAの2008/09年需要予想8020万トンは2007/08年の需要が伸びたことから若干引き上げられる可能性もある。USDAの2008年10月1日時点の南米大豆在庫に関する現在の予想は前年比400万トン減となっているが、同省の昨年11月に発表した予想では前年比250万トン減だった。
バイオ燃料について長期基礎予測は、同業界の拡大が特に今後数年間は継続し、2010年には120億ガロンを超えると見ている。
この報告書には2007年エネルギー法案のコーンスターチから作られるエタノールやバイオマスからのディーゼルのリサイクル燃料貯蔵(RFS)の影響に関する完全な量的分析は記載されていないが、予想される一般的な定性的影響として:
- コーンや大豆油の需要増大がこれらの作物の価格を上昇させ、また大豆価格も上昇する。
- 価格上昇によりこれらの作物の作付面積が増加し、特にコーンと大豆の合計面積が増え、綿花や小麦のような他の競合作物の作付面積は減少し、それらの作物の価格が上昇する。
- バイオ燃料用消費の増加により価格が上昇するため、輸出や国内の飼料穀物の飼料用を含む他の用途での消費が減少する。逆に、大豆ミールはバイオ燃料生産用の搾油増で生産が増加するため、供給量も増える。
- 飼料の価格上昇で畜産部門でもさらなる価格調整が発生する。
などが挙げられている。
妥協により農業法案が進展
下院農業委員会のコーリン・ピーターソン委員長(民主党・ミネソタ州選出)は2月14日、今までに示された下院農業法案は最終案ではなく、歳出基準を60億ドル超える法案の起稿が可能であることを示す試案との見解を明らかにした。具体的には、同委員長は法案の歳出水準に関して下院、上院およびホワイトハウスが「数値で合意」するよう求めた。
ピーターソン委員長は「これはどの関係者との取引ではない。歳出基準を60億ドル超える法案をどうやって成立させるかを示す方法だ」と強調した。60億ドルの数字はホワイトハウスからの要請だと同委員長は述べた。「3月15日までに合意できなければ、法の有効期限は切れ、そうなればUSDAは恒久法を施行せざるを得なくなるだろう。どの位歳出基準を超えるかに関する数字を金曜日までに出す必要がある。他に協議することはなにもない」と同委員長は述べた。
またピーターソン委員長のスタッフは同委員長が2月14日、上院農業委員会のトム・ハーキン委員長(民主党・アイオワ州選出)、エド・シェーファー農務長官およびチャック・コナー副長官と農業法案に焦点を合わせたミーティングと呼ばれる協議を行なったことを明らかにした。
一方、シェーファー農務長官とコナー副長官は下記を含む声明を発表した。
「政府はここまで事態を進展させたピーターソン委員長と有力メンバー(ボブ)グッドラット議員(共和党・バージニア選出)の努力に感謝したい。下院が大枠をまとめた歳出限度は政府が求める真の改革を代表するものである。ピーターソン委員長とグッドラット議員は公正に大統領が持つ懸念を真摯に受け止め、財政的責任を全うするための努力の一環として上記大枠が策定された。種々の点で今後も厳しい交渉が行われるが、我々は予算問題でここまでの進展を見たことをうれしく思っている。
政府としては、基準歳出額を超える約60億ドルを議会の「ペイーゴー・ルール(増税か他の歳出削減による財源確保の原則)」に合致するよう農業法案関連に支出する方法を懸命に模索している。我々は今後とも両院協議会と財源確保に向けて密接に連携していく意向である。我々はこれが可能であり、良い農業法案を作成できると確信している。」
中国が菜種収穫の甚大な被害を報告
中国の穀類・油情報センターは先週、秋・冬の菜種収穫のほぼ半分が雨と雪の被害を受けたと報告した。暫定予測によれば、食用油の世界最大の輸入国である中国の2008年の植物油国内消費は2240万トンに達する見通しで、輸入は通常全消費量の1/3を占めている。
大豆コンプレックスは輸出とNOPA搾油レポートの不調にもかかわらず高値引け
2月14日の大豆コンプレックスは輸出とNOPA搾油レポートが不調にもかかわらず、大量の投機買いが市場を押し上げたため、高く引けた。大豆先物は契約価格の新記録には至らなかったが、終値では新記録となる高値をつけた。製品面では、冬の天候不順により中国の菜種収穫の40%が被害を受けたとの同国農業省の報告を受けて、引き続き大豆油が主導した。こうした展開により大豆油価格と石油価格との連動性がさらに薄れたため、マレーシアのパーム油先物と米国大豆油先物双方の価格を記録的水準に押し上げた。米国の大豆油在庫は上昇しているものの、バイオディーゼル生産の落ち込みにもかかわらず、輸出が在庫を取り崩す懸念がある。3月豆先物は$14.51上げて$502.65;5月物は$14.15上げて$509.08;7月物も$14.15上げて$512.48で終了した。3月ミールは$8.38上げて$396.17;5月物は$8.49上げて$402.34;7月物は$8.38上げて$404.76で引けた。3月油は$41.89上げて$1282.20;5月物は$41.23上げて$1297.63;7月物も$41.23上げて$1309.31で終了した。
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