アメリカ大豆協会

週報
2008.03.24
FAPRI:エネルギーが今後10年コモディティ価格を押し上げる

先週の食品農業政策研究所 (FAPRI)の発表によれば、原油価格の高騰が続き、また、2007年エネルギー自給・安全保障法(EISA) のような新しいバイオエネルギー義務化により、今後10年はあらゆる農産物が歴史的な高値で推移するものと予測される。FAPRI によれば、大豆油価格の高騰にもかかわらず、エネルギー法の義務化に対応するため、また欧州からの需要に応えるためにバイオディーゼル生産は増加しているという。しかし、10年間の推定配当率は必要な供給レベルをかろうじて再生できるレベルでしかなく、多くの生産能力が十分活用されないままになっている。

米国2007/082017/19年度バイオディーゼルの供給と利用単位100万ガロン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(10/

07/08

08/09

09/10

10/11

11/12

12/13

13/14

14/15

15/16

16/17

17/18

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バイオディーゼルの供給および使用量

生産

592

618

809

933

1065

1101

1100

1106

1114

1124

1131

 大豆油から

499

519

701

817

937

971

971

977

984

994

1000

 他の油脂から

93

99

109

117

128

130

129

129

130

130

131

純輸出

188

222

227

188

132

102

100

106

114

124

132

国内消費

404

396

582

745

933

999

1000

1000

1000

1000

1000

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燃料価格($/ガロン)

バイオディーゼル、
ラック

3.84

3.99

4.22

4.61

4.81

4.92

4.96

5.06

5.50

5.33

5.50

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コストおよび収益($/ガロン)

バイオディーゼル値

3.84

3.99

4.22

4.61

4.81

4.92

4.96

5.06

5.20

5.33

5.50

グリセリン値

0.05

0.05

0.05

0.05

0.05

0.05

0.05

0.05

0.05

0.05

0.05

出典:FAPRI

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドルの下落が外国人バイヤーにとってコスト高を相殺

アジアの輸入業者には、海上運賃のコスト高が為替レートの下落で相殺されている。米国ドルは日本円に対してピークだった昨年夏の124円から19%下落している。今週末円は12年ぶりの円高となり100.58円で引けた。

年初来、ガルフ〜日本へのレートはトン当たり米国ドルで3%上昇しているが、トン当たり円では6%の下落となった。太平洋岸北西部からのレートはトン当たり米国ドルで13,5%の上昇、円では3.7%の上昇となる。この2ルート間の開きがは、ガルフに米国ドルで8%、円で16%割安という利点をもたらしている。通貨におけるこの変化が、アジアのバイヤーにとって価格暴騰からの救済となっている。
米国バイオディーゼル生産の大きなシェアが輸出向けに

バイオディーゼルが$1の物品税控除を遙かに超えた従来のディーゼルに割り増しで値をつけられているいくつかのニッチ市場は別として、大豆油価格は米国においてバイオディーゼル生産の損益分岐点を遙かに超えて上昇している。結果として、ここ何ヶ月かのバイオディーゼルの国内使用はかなり控えめなものになっている。11月から1月までの米国内のバイオディーゼル生産の約半分は輸出され、基本的には出荷の全てがEU-27向けであった。

EUのバイオディーゼル価格は、特に米国ドルが対ユーロで極端に弱いために、米国価格より有意に高くなっている。さらに、過去6ヶ月以上におよぶ植物油価格の実質的な高騰によりバイオディーゼルの収益性が世界中で著しく落ち込んだことも一因となり、欧州内のバイオディーゼル生産ではその意欲的なバイオ燃料使用目標に対応することができない。

インド、食用油の輸出を禁止

インドは先週、すべての食用油の輸出を1年間禁止する政令を制定した。インド通産省貿易局(DGFT)からはいかなる理由も発表されなかったが、この禁止は国内の供給状況を改善し、同国でインフレ圧力となっている価格の高騰を阻止するための一策と見られる。

インド溶媒抽出業者協会のBVメータ専務理事は、「この動きは主として市場の国内における(食用油の)入手・利用を増大させ、高騰する価格を抑制するためのものであるが、輸出量は非常に微量であるため国内価格には影響しない。」と語った。

韓国、70品目の輸入関税撤廃

韓国の消費者物価が昨年度比で1月には3.9%、2月には3.6%上昇したことを示すデータを受けて、韓国政府は先週、同国のインフレを抑制する措置として4月1日発効で70余点の製品に対する輸入関税の廃止を発表した。

韓国通貨は先週早々、ここ26ヶ月の最安値にまで落ち込んだ。大豆ミール、小麦、コーン、シロップ、コーヒークリームを含む製品群への関税が撤廃される。韓国はまた、他の製品に対する輸入関税の削減も検討している。

「インフレ対策の一環として、政府は穀物、原料、農業製品および石油化学製品分野の合計82品目で輸入割当関税を削減または撤廃する予定である。とりわけ、韓国政府は4月1日発効で輸入関税を90%、または懸念される製品では70%を撤廃する」とリー・ドンクヮン大統領府スポークスマンは聯合ニュースに語った。韓国政府は下位40%の低所得階層が典型的に購入する生活必需品である50品目で価格を監視していくと、同スポークスマンは語った。

大豆コンプレックスはファンドによる商品のグローバルな流動化を受けて安値引け

3月20日の大豆コンプレックスはファンドによるコモディティの世界的な流動化(リクイデーション)の結果、安値で引けた。立会所トレーダーによれば今朝、中国のバイヤーが大豆1積荷を債務不履行、大豆油の1〜2積荷も焦げ付いた可能性があるとの未確認報告があった。その一方で、アルゼンチン農務長官は今年度の大豆生産予想を50万トン増加の4700万トンに引き上げた。これは現在のUSDA推定とも一致している。5月の大豆先物は$18.37下げて$443.49で終了、7月物は$18.37下げて$449.00、8月物は$18.37下げて$446.80で引けた。5月ミールは$0.44下げて終値$342.04、7月物は$1.32下げて$346.67、8月ミールは$4.08下げて$343.37で引けた。5月油は$44.09下げて$1199.30、7月物は$44.09下げて$1215.62、8月物は$44.09下げて$1220.91で終了した。

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