アメリカ大豆協会

週報
2008.03.03
1月度国勢調査の搾油レポート概要

国勢調査局によれば1月の大豆搾油量は436万トンだった。この数量は業界予想の438万トンを若干下回ったが、12月の搾油量は40,800トン引き上げられ、446万トンに修正された。1月の大豆ミール在庫は268,000トンに落ち込み、12月と1月両月の大豆ミール国内消費量は予想よりも増加した。1月末の大豆油在庫も140万トンと予想を下回ったが12月の在庫は8,620トン増の144万トンに上方修正された。大豆油の推定国内消費は1月には新記録に達した模様で、これはバイオディーゼル燃料の収益率の急速な低下からは考えにくいが、2月の大量な大豆油輸出向に流通ルートに乗せられていたとみれば説明できる。大豆油のイールドは季節要因からトン当たり192キロに増加したが、これは1月としては2006年のトン当たり193.257キロに次ぐ2番目に高い記録となった。

米国の輸送状況最新情報

米国ガルフ沿岸部の港は、アジア向け輸出を行っている太平洋北西部(PNW)にあまりマーケット・シェアを失っていない。PNWでは中国向け大豆の船積みが活発な一方、ガルフも非アジア地域への好調なコーン輸出の恩恵を受けている。週間穀物・大豆の輸出検査量はマーケティング年のほとんどの期間で272万トンを超えている。PNWからの輸出は貨車をまとめて輸送する事情を反映し、ガルフからより断続的となっている。PNWの冬季気象によるカスケード山脈地方での雪崩の心配もあったが、鉄道会社は輸出穀物用に引き続きエレベーターに貨車を送り込んでいる。

休日期間の週を除き、穀物の貨車積込量は25,000を上回っていた。輸出用の荷動きはテキサス州ガルフ沿岸部とPNW向けが多かった。その後、テキサス州ガルフ沿岸部への貨車積込量は小麦輸出が軟調になったため、減少してきている。推定国内貨車積込量(全貨車積込量から輸出用貨車積込量輸送を引いたもの)は5ケ年平均に沿って堅調に推移している。

センター・ガルフの穀物と大豆輸出がここ数年来で最も好調と予想されていることから、穀物のバージ輸送が恩恵を受けると思われる。しかし、水門やダム上流の航行水域周辺を離れると積込は見られない。むしろ、穀物はセントルイス近郊のチェーン・オブ・ロックス水門やオハイオ川の第52水門の下流から航行水路に入ってきている。

イリノイ川は氾濫しているためこの航行水路からの荷動きは少ない。キオカクより上流のミシシッピー川はまだ閉鎖されており、今季の航行用に開放されるのは3週間先となる。

主要な水門の下流で航行水路に集められ、センター・ガルフを経由して輸出される穀物の量は次ページの表に示されているようにガルフ地区の輸出量累計と主要水門を経由する累計数量の差異を算出することで求められる。この差異は利用できる河川域で航行水路に集められる穀物の量と推定される。2007−08マーケティング年には5年間の平均よりも1億8400万ブッシェル多い数量がこうした河川に集められ、利用できる航行水路でバージに積み込まれている。ミシシッピー川上流が今シーズン用に開放されれば、水門経由で輸送される数量が増加すると思われる。

中国で大豆が逼迫

中国で大豆ミール需要が軟化し搾油業者の稼働率が最低限に落ち込んでいる状況下、同国の今週の大豆油価格は記録的な高値に達したと、今週トレーダーは述べた。黒竜江省の農業生産者は2007年産油糧種子の販売を抑えていた。「大豆が全然、手に入らない」、と黒竜江省に拠点を置く大手国有搾油企業の一つである九三油脂有限公司の幹部は述べた。また「今では農業生産者は大豆を売りに出さない」と付言した。

さらに、地元の中国人アナリストによれば、中国の月間油糧種子輸入も、通常の消費が250から300万トンに対し、約200万トンと低かった。国営の中国穀類・油情報センターの報告によれば、今月の同国大豆輸入は昨年同月に比べ約2倍の250万トンに急増する可能性もある。

これには中国の一般経済情勢も1つの要因となっている。先月は数十年来最悪の吹雪により食糧供給に支障が生じたため、中国のインフレが過去11年余りで最も速いペースで進行した。同国の統計局によれば消費者物価は12月の前年比6.5%の上昇に続き、1月にはさらに前年比7.1%上昇した。

また、中国の菜種不作が油料種子市場をさらに引き締めている。中国穀類・油情報センターは2月15日、秋・冬季の菜種収穫のほぼ半分が雨と雪の被害を受けたと述べた。

大豆価格の高止りが米国のバイオディーゼル生産を抑制

全米バイオディーゼル協会の顧問アラン・ウイーバー氏によれば、大豆コンプレックスの記録的高値により、大豆油を原料としたバイオディーゼルの米国の総バイオディーゼル生産に占めるシェアは低下している。「大豆油を原料としたバイオディーゼルの米国の総バイオディーゼル生産に占める比率は2006年には90%だったが、2007年には平均で80%、また2007年12月には64.5%に下がった」とウイーバー氏は述べた。

Dow Jones Newswiresは、2007年のバイオディーゼル生産全体としては前年比で倍増し、5億ガロンに達したと推定されるが、昨年10月よりの記録的な大豆の高値が米国のバイオディーゼル生産に影響を及ぼしていると報じている。
大豆コンプレックスはドル安および原油と貴金属市場の高騰で高値引け

大豆コンプレックスは2月28日、記録的ドル安および原油と貴金属市場での記録的価格高騰により高く引けた。大豆と大豆油市場がさらなる供給逼迫の可能性に直面し、これにより価格が前例のない水準まで高騰する基本原理が作り出されている上、インフレ懸念のあるなかでの商品市場における投機筋の動きも少なくとも価格上昇の一因となっていると思われる。大豆油価格は、従来のディーゼルと同程度の価格のバイオディーゼル燃料を生産するという点から見て正当化出来る水準を大きく上回っている。しかしバイオディーゼル燃料に対する米国内でのニッチ・プレミアム需要と欧州向け輸出需要が存在し、一定のバイオディーゼル生産を継続させている。3月豆先物は$14.51上げて$550.60;5月物は$13.69上げて$555.74;7月物は$12.86上げて$559.88で終了した。3月ミールは$8.38上げて$411.71;5月物は$7.61上げて$419.65;7月物は$6.94上げて$422.40で引けた。3月油は$43.65上げて$1464.96;5月物は$40.34上げて$1483.70;7月物は$40.79上げて$1498.47で終了した。

インデックスページに戻る

 
ホーム サイトマップ お問い合わせ English Japanese