アルゼンチン生産者のストライキが米国輸出を後押し
米農務省の3月1日発表で明らかになった追加在庫分も、大部分は米国大豆輸出販売における最近の動きで激減したものと見られる。4月3日締めの週間大豆輸出販売高はその週の記録となる53万8000トンで、これとは別に中国向けに24万トンの販売が農務省報告システムを通じて発表された。通常ならば、市場のこの時期における米国の中国向け大豆輸出販売はほぼゼロである。
しかし、搾油および輸出施設への大豆供給を激減させた3週間におよぶ生産者のストライキによってアルゼンチンの大豆輸出が妨げられたことにより、米国が相当量の輸出を拾い、それらは来月には出荷されることになる。
アナリストが米国大豆油輸出は今後何週間か好調を維持と予想
米国大豆油輸出は、競合相手である南米供給業者に生じた問題のため、今後何週間かは好調を維持すると、油糧種子アナリスト「オイルワールド」が予測している。同アナリストによれば、アルゼンチン農家のストライキは30日間中断されているものの、4月前半現在アルゼンチンの大豆、大豆油および大豆ミールの輸出は依然予定より遅れている。「またブラジルでは税関検査官および港湾労働者のストライキによる輸出が遅れており、ボリビアでは大豆油およびミールの輸出が禁止されている。」
「オイルワールド」によれば、米国からの大豆油輸出は、2008年1月〜3月期には1年前のわずか17万4000トンと比べて47万トンと急増し、ここ10年の最高値を記録した。輸出は当分高止まりするものと予想されている。「また、米国の大豆および大豆ミールの輸出量も、南米の輸出問題の結果、この何週間か予想以上に多くなっている。」
2月の米国バイオディーゼル輸出、再び多い
国勢調査局は先週、メチルエステル生産への油脂利用(主としてバイオディーゼル用)は12月期に比べて1月に増加し、2月にはさらに上昇して、昨年8月の記録的水準にまで達しようとしていると報告した。しかし、バイオディーゼルが従来型ディーゼルの価格に物品税税額控除が1ドル未満の領域ではバイオディーゼルの利益幅が最少レベルであるため、米国バイオディーゼルの大部分は、引き続き輸出市場向けに生産されている。11月〜2月における米国のバイオディーゼル純輸出量は国内生産の45%を占めた。量がますます増加しているバイオディーゼルは米国港湾を介しており、再輸出される前にガロン当たり1ドルの助成金を得るため、少量の従来型ディーゼルと混合される。そのほとんどは、東南アジア産のパーム油から作られるバイオディーゼル、または大豆油から作られるアルゼンチン産バイオディーゼルである。特にドル安ユーロ高と低利益率に直面する国内生産者の状況を背景として、バイオディーゼルの主要な輸出市場は、今後も、ディーゼル価格が米国より高いEU-27である。
中国政府、大豆輸入増を予測
国営シンクタンクによる4月18日付け調査によれば、中国の大豆トレーダーは、価格がさらに高騰するとの懸念を受けて、次週には搾油業者が活発な買い入れを開始するなど、同市場が上げ相場に転じると予想している。大豆の輸入需要も上昇するだろうと中国国営穀物油情報センター(CNGOIC)が伝えた。
CNGOICによれば、大豆油の国際価格と中国国内価格の大きなずれが国内価格を押し上げ、搾油業者は価格下落の可能性はほとんどないと見ており、貿易商は在庫補給の必要があるため、市場の需要も押し上げている。大豆油価格予想は弱気市場から中立へ移ったと、CNGOICは指摘した。
関連ニュースで、中国の最高計画機関の政府高官によれば、中国では生産高が既に需要を超えているため、大豆搾油工場拡大を制限する措置が取られているという。中国国家発展改革委員会 (NDRC)のヘ・ヤンリ副部長によれば、政府は国内企業に中小の競合他社を吸収合併するよう奨励していく。「原則として、政府は新規の搾油会社設立や、現行企業による事業拡大を今後何年間か許可しない」と同副部長は語った。「搾油能力は妥当なレベルに統制される」という。
さらに中国は2010年までに毎年5000万トンの大豆を必要とし、現在中国は年間搾油能力8400万トンのおよそ半分を作動していると付言した。油糧種子の国内作付面積も増加する一方で、大豆の輸入も増加が見込まれる。中国の食用油年間必要量は2010年までに2600万トンに到達するものと予測されている。
2002年農業法案の1週間の延長を上院が可決
4月17日に上院は発声投票により、2002年農業法を1週間延長することを承認した。同法案は、次期農業法案を協議している議員にその作業を完成できるよう追加の時間を与えるためのものであり、1日後には同一の投票が下院で行われる。法案は次にホワイトハウスに回るが、ブッシュ大統領が署名するか、拒否権を行使するかは明確にされていない。
延長により同法律の規定条項は4月25日まで有効となる。大統領が延長に署名すれば、来週中に法案を完成させる大きな圧力を下院に与える。ラリー・クレイグ上院議員(ロードアイランド州選出)は、協議担当者らは新農業法案に来週中に合意するか、もしくは現行の農業政策を1年以上延長することに合意すべきだと語っている。
大豆コンプレックスは四月収益を固める市場を受けてまちまち
大豆コンプレックスは4月17日、大豆とミールは高め、大豆油はやや下落で引けた。大豆市場は今月の反騰相場の収益を固めている。大豆コンプレックス先物はこのような非常に高い価格レベルではかなりの乱高下が免れない一方で、記録的なコーンの高騰によって大豆からコーンへ作付けが転換され、2008-09年度の満足のいく大豆期末在庫がタイトになる恐れがあり、このことが大豆価格を高く支える要因となりそうだ。アルゼンチンの輸出増税により、過去5年以上も世界の大豆生産量拡大のほとんどを担ってきたアルゼンチンが、現在進行中の作付面積拡大レベルを維持できるのか、疑問視されている。大豆輸出販売には季節的な減退がないことと、大豆搾油はタイトな2007-08年度米国大豆の期末在庫が最低レベルに落ち込むことを示している。一方、先週発表のNOPA3月搾油量は403万トンで、業界予想を8万1600トン下回った。3月搾油量は予想を下回ったが、日産搾油量は2月期のものと同等だった。過去10年以上で日産搾油量が2月から3月期に下落しなかったのは1年のみ(2007年)である。5月の大豆先物は$2.11上げて$496.22で終了、7月物は$2.02上げて$502.10、8月物は$2.20上げて$498.24で引けた。5月ミールは$5.51上げて終値$380.29、7月物は$5.73上げて$385.21、8月ミールは$6.61上げて$380.29で引けた。5月大豆油は$15.43下げて$1341.06、7月物は$15.43下げて$1357.59、8月物は$15.43下げて$1364.65で終了した。
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