2006.12.18

 

 USDA: 米国の生産は安定の見込み

 


米国の油糧種子生産の総量は、綿実種子がわずかに減少するので、前回の予測よりもわずかに減って9700万トンになるであろう、とUSDAは予測している。USDAによると、2006-07年における米国の大豆生産は、8720万トンに達すると予想されている。2006-07年の大豆の期末在庫は、2005-06年から26パーセント増加して、記録的な1540万トンになるであろうと予測されている。

 

2006-07年の世界の油糧種子生産は、3億9550万トンと予測されている。USDAは、世界の大豆生産が2億2680万トンになると予想している。注目すべき点は、生産者が高値に反応して作付面積を増加したのに基づいて、USDAがアルゼンチンの大豆生産の見込みを4200万トンに引き上げた点である。世界の油糧種子の搾油は、主にブラジルとベトナムにおける大豆ミールの消費量増加を反映して、以前の見込みよりも高くなった。



 バイオディーゼル生産に使用される大豆油は、減少傾向

 

先週発行された国勢調査局データのインフォーマの分析によると、バイオディーゼル生産は9月に減少し、10月にはさらに減少した。これには10月にバイオディーゼル生産に使われた精製大豆油1億4300万ポンドが含まれていると国勢調査局は報告している。10月の使用量は、前月の2億100万ポンドおよび8月の最高使用量の2億1100万ポンドを下回っていた。ちょうどバイオディーゼルの生産能力が、今夏の5億ガロンから現在の7億ガロンまで増えたときに、バイオディーゼルのマージン減少したため、バイオディーゼルの生産に影響を及ぼし減少したようである。

 

 

 

 ニューヨーク市のレストランにおけるトランス脂肪禁止令の影響

 

ニューヨーク市の公衆衛生委員会は、最近、ニューヨークのレストランで人工のトランス脂肪使用を排除することに賛成投票した。揚げ物に使用される大豆油などの植物性油は、料理の特性と安定性を改良するために、しばしば水素添加される。しかしながら、この過程は、トランス脂肪酸またはトランス脂肪をつくりだす。トランス脂肪は、「悪玉」コレステロールを増加させ、一方で「善玉」コレステロールを減少させることによって、心臓病の危険を増加させる。今年はじめにFDAによって実行された加工食品に対するトランス脂肪表示義務のように、ニューヨーク市の規則では、1サービング当たり0.5グラム未満のトランス脂肪を含む食物は、トランス脂肪を含んでいないとみなすことを認めている。

 

この新しい規則は、2段階で実行される。ニューヨーク市のレストランは、2007年7月1日までに、フレンチ・フライドポテトやフライドチキンなど揚げ物に使われるトランス脂肪を含む油、マーガリン、および植物性ショートニングの使用を中止しなければならない。ドーナツ、クッキー、ケーキなどの食品に使われる、油で揚げるパン生地やケーキ材料に使われるトランス脂肪を含む水素添加された植物油は、2008年7月1日までに排除されなければならない。

 

近年、多くのレストランチェーン店や食品製造業者は、彼らの製品の味をあまり変えないように慎重に注意しながら、水素添加された植物油をできるだけ使わないように料理方法を調整してきている。あるものは、リノール酸が少なく、したがって、水素添加せずに料理に使える特殊のひまわり種子や大豆品種から抽出した油に切り替えている。しかしながら、これらの油は、供給が限られているので、比較的高価である。ニューヨークのとった措置は、水素添加された大豆油を使用しない料理方法に切り替えることを促進するであろう。他の政府機関省庁も、同様の措置を取ることを奨励されるであろう。全国チェーンのレストランは、彼らのすべてのレストランで変更を進めてゆくであろう。

 

トランス脂肪の含有量を1サービングあたり0.5グラム未満まで減らすという動きは、必ずしも、水素添加された大豆油の使用が完全に排除されるということを意味するわけではない。このことは、少なくとも植物油ブレンド中の水素添加された大豆油が減少する前兆とはなるが、水素添加されない大豆油はある程度含むことができる。

 

 

 

 大豆が10月に月間の米国農産物輸出の記録達成に拍車をかける

 

USDAは、米国農産物輸出の金額が10月に月間最高記録の69億ドルを達成した、といった。これは、9月の実績を16億ドル上回っている。2006暦年の最初の10ヶ月の輸出は、2005暦年の最初の10ヶ月より約12パーセント高い576億ドルである。USDAは、増加の大部分は、通常秋に急増する大豆輸出のようなバルクの製品から来ている、といっている。「実際に、中国への大豆の出荷は、9月のおよそ50万トンから10月には220万トン以上にまで増加した。また、高価格の製品も昨年のこの時期には約11パーセント増加した。」と、USDAはいっている。

 

米国の農産物輸入金額は、9月から10月にかけておよそ12パーセント上昇して、約60億ドルになった。これまでの年間輸入金額は、2005暦年の最初の10ヶ月より約50億ドル多い540億ドルである。ワイン、モルト飲料、砂糖、およびゴムが引き続き増加しているが、増加の大部分は、果物、野菜、および植物油の輸入からきている、とUSDAは付け加えた。

 

 

 

 

 バイオディーゼルの混合が義務化されると、ブラジルの大豆輸出に影響が出るかもしれない

 

パブリック・レッジャーの報告によると、ブラジルは、バイオディーゼルの混合が2008年に義務化されると、大豆および大豆製品の輸出は減少する可能性がある。「2%の混合を要求するブラジルのバイオディーゼル・プログラムは、現在のところ、原則として、任意であるが、2008年からは義務化されるであろう。より多くの大豆がバイオディーゼルに使用するために搾油されるので、われわれが生産を増加させないと大豆製品の輸出は減少するであろう。」と、マトグロッソ州の大豆生産者協会のリカルド・アリオリ・シルヴァ副会長はいった。

 

 

 

 ブラジルはより多くのさび病の発生を報告

 

先週、ダウ・ジョーンズ通信社からのレポートによると、ブラジルの作物科学研究所エンブラパは、12月8日から12月14日までの間に、6つの州で17の新しいアジア大豆さび病が発見されたといった。マトグロッソ・ドスル、リオ・グランデ・ドスル、マトグロッソ、パラナ、サンパウロおよびゴアイスの各州(これらの州は、すべて主要な大豆生産州である)で発見された。今までのところ、2006-07年産で、63のアジア大豆さび病が発見されている。今週中西部でこの発見がなされた地域では、雨により、感染した植物の殺菌剤散布が遅れているのが見受けられる。ブラジルの農業省は、5610万トンとした大豆収穫高予測をまだ修正していない。

 

 

 

 

 大豆コンプレックスはおおむね高く、ベアリッシュな基礎的条件が見られる

 

 

12月7日の大豆コンプレックスは、ほとんど高く閉じた。特に、南米の天気が良好であり続けるなら、大豆のファンダメンタルズは弱気である。しかしながら、大豆/コーン比が非常に低いので、コーン市場が後退しない限り、大豆価格が大幅に下がるということはなさそうである。1月の豆の先物は、0.64ドル上がって243.52ドルで終わった。3月物は、0.55ドル上がって248.94ドルで閉じた。そして、5月物は、0.83ドル上がって253.71ドルで終結した。12月物ミールは、0.77ドル上がって206.35ドルで閉じた。1月物は、0.55ドル上がって208.56ドルで終わった。そして、3月物は、0.22ドル上がって212.74ドルで終わった。12月物の油は、1.76ドル下がって623.02ドルで終った。1月物は、3.75ドル下がって625.89ドルで閉じた。そして、3月物は、5.07ドル下がって634.70ドルで終わった。

 

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