2006.12.04

 

  大豆油の供給は豊富、バイオディーゼルにより需要は旺盛


2005年8月以来、大豆油先物取引は、Btu等価ベースの灯油先物からの支援を受けてきた。しかし、エネルギー市場が9月に下がったとき、その支援はなくなった。しかしながら、米国の大豆油が南米の大豆油に対抗できるようになったので、大豆油先物取引は、今秋に1ポンドあたりおよそ24セントを保持して、それ以来、大豆と共に活況を呈してきた。確かに、30億ポンド近い大豆油の在庫は、現在の大豆油価格を正当化するものではないし、42パーセント近くなっている大豆油バリューを正当化するものではない。しかしながら、増大するバイオディーゼル向け大豆油の需要は、数年で米国の大豆の在庫を急速に減少させるものと期待されている。

 

バイオディーゼル生産への大豆油の使用は、2006-07年には30億ポンドまで倍増すると予想されているが、現在の6億ガロン近い生産能力に上乗せして約10億ガロンの生産能力が建設中であることを考慮に入れても、そのレベルさえ超えることはできないであろう。生産能力は急速に拡大しているけれども、バイオディーゼルを生産するためのマージンは、低いエネルギー価格と、より高い供給原料コストによって絞られてしまう。



 搾油レポートは予想通り季節的に増加

 

10月の国勢調査搾油レポートは、予想のほぼ1億6140万ブッシェルに比べて、1億6166万ブッシェルの大豆が搾油されたことを示した。油の在庫は29億5700万ポンドを中心とした業界予想高よりも高い30億600万ポンドであった。ミールの在庫は、業界予想高は約34万3千トン位に対し38万8360トンであった。

 

一方、最近のNOPAレポートは、8月の搾油を1億5500万ブッシェルとしているが、これはおおむね業界予想高に一致するものであった。NOPA10月の搾油は、NOPAによって報告されている搾油能力の94パーセントであった。

 

9月からの搾油における季節的増加は、通常通りである。比較的強い大豆ミールの輸出と強い大豆油の価格は、搾油マージンを魅力的なレベルに保っている。

 

 

 ブラジルの作付けは、2005-06年ペースで進んでいる

 

アナリストは、12月1日までにブラジル大豆の85パーセント以上が植えられると予想しており、これは平年以上であるが、昨年は同時期で87パーセントが植えられており、昨シーズン並みである。マトグロッソとパラナは最も進んでおり、いずれも90パーセントをそれぞれ植え付けている。これに続いてマトグロッソドスルは、85パーセント植え付けている。リオ・グランデ・ドスルは、58パーセントの植え付けが完了している。これは平年並みであるが、65パーセントの植え付けが完了していた昨シーズンに比べるとやや遅い。

 

天候は、この季節の作付け進行と早期大豆の展開に好都合であった。報告によると、早期作付けは、アジアさび病問題を処理しやすくすると期待されている。なぜなら、早期に植え付けた作物は、さび病感染期のピークの前に花を付け、鞘を付けるからである。その上、冬コーンの植え付けが大豆の早期取り入れの後に行われるので、大豆の早期植え付けは冬コーンの植え付けを促進するのである。

 

 

 

 ARSの科学者は、大豆の茎からセルロースをテストする新方式を開発

 

USDAの農業研究機関(ARS)のケミカル・エンジニアであるジャスティン・バロンは、大きな大豆の茎の断片から良いファイバーボードやその他の木の代替製品を作れると信じている。バロンとARSの遺伝学者のトーマス・ディヴァインは、若木のような大豆の茎のセルロースファイバーが非常に強いことを発見した。

 

バロンは、現在、ARSが植物のブリーダーが植物のセルロースの強さと弱さを決定するのに使用できるテストを設計することを望んでいる。植物は、ブリケット(練炭)や木製品の代替物に使えるように、強い繊維のものと特別に交配し品種改良、あるいはセルロースからのエタノール生産により適した弱い繊維のものと交配することもできる。

 

強いセルロースを分解するための新しい微生物酵素を見つけることは、大豆のような植物からのセルロースからのエタノールを生産するのに大きな障害である。ブリーダーに弱いセルロースのためのテストをさせれば、ブリーダーは既存の酵素で容易にエタノールに転換できるセルロースをもった植物を選べるだろう。

 

ディヴァインと農耕学者ジェームス・マックマートリーは、2年前に、自然に生じる土壌微生物が、他のものよりも急速にいくつかの大豆の茎を分解することを発見した。大豆は、窒素肥料を必要としないので、コーンや他の作物より利点がある。大豆からエタノールその他の製品を作るのは、エネルギーが少なくてすむのは確実である。

 

 

 EUはバイオテックの一時使用禁止に関するWTOの判決を上告しないだろう

 

ロイターは、EUが米国およびその他のバイオテック作物生産者に対して輸入阻止したケースに関し、不法に遺伝組み換え食品の輸入を妨げたと裁決したWTOの判決を上訴しないであろう、と報道した。しかし、この決定によりEUがバイオテック製品の輸入をどのように許すかに関する大西洋間の見解の相違が解決されることにはならないであろうと、ヨーロッパの消費者の大多数が疑惑の目で見ている。

 

「現行の規定の条項がこの判決によって何らかの影響を受けることはないので、欧州委員会は、上告しないことに決定した。」と、貿易問題に関する欧州委員会のスポークスマンであるピーター・パワーは火曜日に言った。「現行の認証制度は、WTO紛争委員会が設立されて以来、10のケースの認証によって証明されている通り、機能している。より多くの認証ケースが懸案中である。」

 

今年の初めに、WTOは、EUが世界の貿易ルールを破って、GMO(遺伝子組み換え)製品について事実上のモラトリアムを運用した、と認定した。その時ロイターが指摘したとおり、EUの執行機関である欧州委員会は、この判決はバイオテテック食品に関するEUの政策を変更するものではないと言った。しかし、米国の貿易担当官は、何カ月も、またときには何年間さえも滞ってきた遺伝子組み換え品の輸入申請を認可する手続きを開始する以外にEUの選択の余地はない、といった。

 

 

 穀物市場の強さ、ドルの下落および需要の期待から、大豆コンプレックスは下落

 

 

他の穀物市場における強さ、米ドルの急落、およびアルゼンチンからの輸出の不安定さが取引開始当初の値上がりを支えたので、11月30日の大豆コンプレックスは安値引けした。また、需要のニュースも、強い輸出販売と、飼料の使用量を増やす可能性のある中部地区におけるより寒い天候の話しによって、積極的である。1月の大豆先物は、1.19ドル上がって251.88ドルで終った。3月物は、1.56ドル上がって257.30ドルで閉じた。そして、5月物は、1.38ドル上がって260.05ドルで終結した。12月ミールは、0.22ドル下がって213.18ドルで閉じた。1月物は、0.11ドル下がって216.05ドルで終わった。そして、3月物は、変わらず219.80ドルで終わった。12月物オイルは、4.41ドル上がって643.40ドルで閉じた。1月物は、4.85ドル上がって653.00ドルで閉じた。そして、3月物は、5.51ドル上がって662.92ドルで終わった。

 

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