2006.02.20

 USDA: 高価格は作付け増加に通じるであろう

 

 

農務省の首席エコノミストであるキース・コリンズは、先週USDAの年次農業観測フォーラムで、記録的な米国大豆在庫の予測にもかかわらず、生産者は昨年より80万9000ヘクタール多く作付けすると予想され、2006-07年の米国の大豆作付面積は2990万ヘクタールになるであろうと参加者に語った。彼は、供給量が多くても、先物価格は作付け増加を考えさせるのに十分高いレベルにあると語った。そのうえ、高エネルギー価格がとうもろこしなどの肥料集約作物から作付面積を移行させると予想される。供給量が大きい上に作付面積が大きいということにより、価格の低下が予想されると言った。彼は価格の予想は述べなかった。



 ジョハンズは農業政策の変更が必要である、と言っている


農務長官のマイク・ジョハンズは、先週ある会議で演説し、米国の農業政策の変更の必要性を聴衆に語った。ジョハンズは、「最も危険なアプローチは、ただ現状をそのまま維持すること」、米国の助成金はWTOのルールに違反していると信じている他の国々から提訴を受ける危険である、と警告した。

 

ドーハ・ラウンドの貿易交渉に関して、ジョハンズは、農業助成金と関税に関する国際協定は、米国およびその他の国々の農業の将来にとって極めて重大である、と述べた。ジョハンズは、世界市場へのアクセスを改善するために、「これ以上の可能性のある他の手段を私は知らない」、と言った。

 

関連するニュースで、コングレッショナル・クォータリー(CQ)は、ミズーリ州出身のジョー・アン・エマーソン下院議員が、2002年の農場法案の1年延長を公然と求める最初の共和党員になった、と報じた。CQは、他の共和党の議員は個人的には延長支持を口にしているが、下院農業委員会の幹部の民主党員であるミネソタ州出身のコーリン・ピーターソン下院議員の延長提案を支持したエマーソンに参加するものは未だいない、と言っている。



 WTOは、GMO作物のモラトリアムに関してEUに対し違反であるとの決定を下す

 

EUが1999年から2003年の間に遺伝子組み換え(GM)作物および食物の参入を阻止したことは、貿易協定に違反するとの決定をWTOが下したことは、技術に対する世界の反対を緩和すると期待されている。カナダとアルゼンチンによって支持されたアメリカは、EUの姿勢は農作物輸出を妨げており、科学に基づいていないという主張をし、EUに対する提訴で勝利した。また、WTOは、GM作物承認に関するEUのモラトリアムは貿易協定に違反しているとの決定を下した。一方、フランス、ドイツ、オーストリア、イタリア、ルクセンブルク、およびギリシアの加盟6カ国は、それぞれGM製品に関する自国の禁止令を適用したことによって協定に違反したとWTOは決定した。

 

EC貿易スポークスマンのピーター・パワーは次のように主張した:

「この中間報告は、GM作物に関する決定をEUが下すシステム又は枠組みをこの委員会が変えるわけではないので、主として歴史的関心事である。EUで適用されている承認プロセスと消費者安全基準は、米国よりももっと厳しいかもしれないが、特にブラジルのような競争力がある輸出国からEUへのGM製品の輸入は増えている。」

 

WTO決定は、2004年以前、以後の法律の組み合わせというよりもむしろ、1セットのルールで製品が判断されるEUの承認システムをさらに加速することになるだろう。

 

アメリカン・ファーム・ビューローの法規関係ディレクターのミシェル・ゴーマンは「それは米国政府にとって米国の輸出業者たちが世界中にもつ権利を保護する上で価値あるケースとなるであろう。バイオテクノロジーの法規的環境に直接的なインパクトがあるだろう。」と述べた。WTOは4月にその最終決定を出す。


 EUの大豆ミールと大豆油の輸入がバイオ燃料の生産が上昇につれて増加

 

より多くの菜種がバイオディーゼル燃料につぎ込まれるにつれ、EUは大豆ミールの輸入を増加させなければならないだろう。昨年、より高いマージンのためEUの油糧種子プロセッサーは、彼らの生産能力を菜種に振り向けた。大豆搾油が減少し、EUの大豆ミール生産は減少した。

 

一方、EUの菜種ミール生産の増加が予想されるにもかかわらず、EUにおける全体的なオイル・ミールの生産は、バイオ燃料生産者の必要を満たすのに十分ではないであろう。EUのオイルミールの消費予想は、2004-05年の5490万トンから5560万トンに上昇すると予測されており、バイオ燃料の生産に使用するために大量の大豆ミールの輸入が必要となるであろう。

 

また、EUではバイオディーゼル生産の大半が菜種油を使用しているので、バイオ燃料に使うためにEUへの植物油の輸入が増加したが、昨年の後半以降、大豆油の消費もこの目的のために増加し始めた。


 ブエノスアイレス穀類取引所は、2005-06年にアルゼンチンの記録的収穫を予想している

 

ブエノスアイレス穀類取引所は、先週、アルゼンチンは2005-06年におよそ4000万トンの大豆を生産すると予想、その総量は、記録的な3885万トンが生産された1年前より3%上昇するだろうと言った。

 

取引所は、2005-06年には前年の1467万ヘクタールよりも多い1562万ヘクタールの大豆を生産者が作付けすると予想している。穀類取引所によると、大豆の方がとうもろこしより栽培コストが安く、市場でより多くの利益が稼げるので、生産者は毎年より多くの大豆を作付けし続けているとのことだ。

 

USDAは、アルゼンチンの大豆生産は、1年前の3900万トンの記録に対して、2005-06年には新記録の4050万トンになると予測している。


 大豆コンプレックスは弱気なファンダメンタルズに上昇し、ファンドは小麦ととうもろこしを買い付ける

 

大豆コンプレックスは、2月16日に高く閉じた。弱気なファンダメンタルズ、記録的な期末在庫、記録的な南米の収穫高、小麦ととうもろこしへのファンドの購入資金の安定した流入と相伴って、大豆相場を乱高下させた。アルゼンチンでは今週の半ばまたは終わりころに暑くて乾燥した天候が予想され、アルゼンチン産の作柄と収量にいくらかの不安がある。売り手は、インデックス・ファンドの買い圧力の矢面に立たされるのを嫌い、空売り取引には深入りしたくない様子である。3月物豆の先物は、3.58ド上がって215.96ドルで終えた;5月物は、3.86ドル上がって221.10ドルに、7月物は2.85ドル上がって、224.23ドルで終了した。3月物のミールは、1.54ドル上がって200.18ドルで閉じた;5月物は1.21ドル上がって、202.49ドルで終わった;そして、7月物は1.65ドル上がって、205.69ドルで終了した。3月物のオイルは11.02ドル上がり、499.34ドルで閉じた;5月物は11.02ドル上がって、508.82ドルにそして、7月物は11.68ドル上がって、517.64ドルで終了した。


 

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