2006.03.13

 USDAは中国、EUの大豆輸入減少を予想

 

USDAの最新需給レポートによれば米国の2006−07年の大豆生産はヘクタールあたり収量2.91トン、総生産量は8400万トンとの予想である。作付け面積は2920万ヘクタールになると見られる。USDAは米国の2005−06年の期末大豆在庫を大豆輸出減により1540万トンと予想している。中国とEUの輸入量減少から輸出は2450万トンになると予想している。USDAはまた大豆ミールの国内消費の落ち込みはおそらく大豆ミール輸出で相殺されるだろうと報告した。大豆油の販売は供給が十分であるにもかかわらず軟調でそのため、大豆油在庫は2000−01年以来最高の122万トンに上ると推定している。

 

USDAは2005−06年の世界の油糧種子生産は2004−05年から1270万トン増加し、過去最高の3億9300万トンに上る見込みと報告した。中国の大豆生産は作付け面積と収量増から1830万トンになると予想している。USDAはブラジルとアルゼンチンの大豆生産予想は据え置いた。USDAはこれらの予想を3月需給レポートにおいても変わらずとした。USDAのブラジル大豆生産予想は5850万トンと安定しておりアルゼンチンの生産予想は4050万トンで変らずとなっている。



 下院農業委員会農業法案公聴会の焦点は輸出


下院農業委員会は3度目となる農業法案に関する地方公聴会を先週ネブラスカで開催した。この席上で民主党幹部のコリン・ピーターソン議員(ミネソタ州選出)は農産物の輸入に関する懸念を表明した。「農産物の面で石油と同じ様な状況にはなりたくない。もし現在の傾向が続けば米国は農産物の純輸入国に近い状態になるだろう」と同議員は語った。

 

委員会が発表した声明の中でトム・オズボーン議員(ネブラスカ州選出・共和党)はWTOの多角的貿易交渉が新規農業法案考慮に覆いかぶさってきており「WTO関連の利害がからむ中でどの程度早く農業法案を作成出来るかにつきかなりの懸念がある」と語った。しかし、今年11月にはネブラスカ州知事に立候補する予定の同議員は「WTO交渉の行方に反応するのではなく、まず農業法案を成立させ、それに合わせて多角間交渉でやれるだけのことをやるべきと思う」と付言した。



 大豆業界がアイオワ州のバイオ・デイーゼル燃料への税制優遇措置を提唱

 

大豆業界支持者は先週ソイデイーゼル燃料使用に関する新規税制優遇措置の推進運動を行った。大豆バイオ・デイーゼル燃料使用に関する新規税制優遇措置法案はアイオワ州下院歳入委員会に提出されており、業界支持者は議会での代替燃料に関する議論で大豆ベースの燃料が二の次になっていることを懸念している。トウモロコシ・ベースのエタノールが大きく注目され、州内で販売される全燃料に10%のエタノール混入を規定すべきか、あるいはエタノール85%のE85と呼ばれる燃料の使用を促進する優遇措置を承認すべきかが議論の主要点となっている。現在州内には4つのソイデイーゼル燃料生産工場があり、クリス・ランツ下院議長は議員達は議論をエタノールに限定する意向はないと語った。


 天候不順でブラジルの2005−06年収穫量が低下

 

ブラジル国勢調査局(IBGE)は先週ブラジルの2005−06年の大豆生産は1月の予想5850万トンから2.5%減の約5700万トンになる見込みと発表した。IBGEは総生産量減少の理由としてバヒア、ミナス・ジェライス、マト・グロッソ・ド・スルおよびパラナの各州での乾燥した天候(日照り)と降雨地域が偏っていたことを挙げている。

 

バヒアの収穫予想は190万トンに下方修正された。ミナス・ジェライス地方の収穫予想は現在260万トン、マト・グロッソ・ド・スルの収穫予想量はIBGEの1月度予想520万トンから460万トンに低下した。パラナ州でも主に南西部での乾燥した天候(日照り)により収穫量が落ち込んだ。同州の2005−06年の収穫量はIBGEの1月度予想1000万トンであったが、現時点では990万と予想されている。

 

しかし、最大の生産州であるマト・グロッソでは逆にIBGEの1月度予想1740万トンから2月度予想が1750万トンと微増した。リオ・グラン・ド・スルの1月度予想820万トンはそのまま据え置かれた。


 遺伝子組替作物に関するEU統一ルールの設立見送り

 

鳥EUは先週、EU規制担当委員がEU内には不公正な規則を適用している国があるとの懸念は持っているものの、遺伝子組替作物(GMO)分別に関するEU統一法の制定を見送った。EU規制担当委員会は、今後本件を再検討することもあり得るが、各国の各農産物の状況は画一的ルールを設けるには複雑過ぎると述べている。

 

一方、欧州食品基準局(EFSA)は一部のGMOをなぜ承認するかに関し明確で十分な理由を示していないとしてEU諸国の大臣より非難された。同局の決定と研究は客観的でなく、また決定に際し民間機間や政治的影響を受けない科学者の意見も聞くことが望ましいとの批判があった。また農産物の承認を求める企業とその安全性に関する科学的データを提出した企業が同一であるべきとの点も不公正とされた。

 

欧州委員会は早速EFSAの弁護に乗り出し、スタボロス・デイマス環境コミッショナーが同組織は最近設立されたばかりでまだ体制が完全に整っていないと説明した。また同コミッショナーはEFSAが今年一杯見直しの対象となっている旨、付言した。


 大豆コンプレックスは輸出と他商品市場の堅調で高引け

 

大豆コンプレックスは3月9日、高く引けた。金やエネルギーを含む他商品市場の堅調さが価格を下支えし好調な輸出データも価格を押し上げる要因となった。一方、米国中央部全般に降った激しい雨は購買を制約し、また比較的乾燥した土壌に必要な水分をもたらした。3月豆先物は$1.56上げて$211.83;5月物は$1.38上げて$215.96;7月物は$1.75上げて$220.37で終了した。3月ミールは$0.77上げて$190.15;5月物は$0.55上げて$191.69;7月物は$1.76上げて$195.00で引けた。3月オイルは$3.53上げて$523.59;5月物は$3.31上げて$530.65;7月物は$2.87上げて$539.47で終了した。


 

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