2006.03.27

 GAOレポートは大豆さび菌への政府対応を評価

 

トム・ハーキン上院議員(アイオワ州選出・民主党)の要請で作成されたGAO(会計検査院)のレポートはUSDAが昨年アジア大豆さび菌(ASR)検出に向けた監視プログラムを適切に実施したと結論づけた。懸念があるとすれば今後のプログラム推進方法であると同院監査官は述べている。

 

2004年に米国で初めて少量のASRが発見された後、USDAはこの病害による米国の経済損出は年間20億ドルに上る恐れがあると予測した。しかし2005年には天候条件やその他の要因でこの病害の拡散が抑制されたことから大豆生産者はASRの被害をほとんど受けなかったとGAOは述べている。さらに「ASRの脅威で生産者が作物にさらなる注意を払ったため収量が予想以上に増加したと見られる」ケースもあったと同レポートは述べている。

 

USDAが昨年作成し、実施したプログラムはASRに国内の注意を集中させ、生産者が的確な情報に基づき殺菌剤の散布を決定出来るようにした点で有効だったとGAOは評価した。USDAのASRプログラム骨子には監視とモニター・ネットワーク;ウェブ・サイトによる情報管理システム;殺菌剤散布時期の決定基準;予想モデル;および特別援助などが含まれている。

 

USDAの最も効果的な取り組みは本格的栽培シーズンが始まる数週間前にプロットに作付けを行い、事前警告システムとして機能する見張りプロット・プログラムであったとレポートは結論づけている。さらに同レポートはこれにより研究者が病害の発生と重症度を特定し、これをUSDAのASRウエッブ・サイトに即刻あるいは数日以内に掲載して病害の拡散に対し関係当局者や生産者の注意を喚起することが出来たとしている。

 

しかし今後は研究者による病害の監視、テストおよび報告のやり方の違いで「不完全あるいは不正確なデータが収集され、将来の予測モデルの価値が損なわれることもあり得る」とGAOは述べている。また監査官はプログラム管理の責任が今年にはUSDAからノース・カロライナ州立大学(NCSU)に移管されることもプログラムの有効性を減少させるのではないかと懸念している。「2005年にUSDAの採用した有効な管理方法を変更することで2006年にはそのプログラムがどう機能するかの疑問が生じてくる」と同レポートは警告している。

 

ハーキン上院議員は、同レポートは、ASRを監視し、米国農業生産者によるこの病害への適切な対応が取れるようにしたUSDAの行ったきちんとした仕事を明らかにしている一方、全国的なASR監視と追跡の管理責任をUSDA本部からNCSUの研究者に移管する計画の問題点も概説していると述べた。「この監視と追跡体制は2005年にはUSDAの優先項目としての扱いと資源提供を受けたがGAOは権限の委譲が予定通り行われた場合には現在のような全米の調整が維持出来るかについて懸念を表明している」とハーキン議員は語った。

 

「USDAは大豆さび菌が米国の生産者にもたらす問題を予見し、その防止に向けた適切な対策を取った。私はこの点に関してUSDAを称賛する」とハーキン議員は語った。「我々には監視を通して病害がどこに存在しているかを生産者に伝え、彼らが不必要な殺菌剤を散布せずに自分たちの作物を守る適切な対策を取れるようにするための一貫した基準が必要だ」と付言した。

 

米国大豆協会のボブ・メッツ会長はUSDAの監視システムを「2005年には大豆生産者にとって不可欠なものだった」とし、同協会としては昨年の有効なプログラムをさらに発展させられるようUSDAと密接に協力していくと確約した。メッツ会長はまた議会がASR監視プログラムに引き続き予測可能なレベルの予算を付けることが非常に重要であると指摘した。ブッシュ大統領は2007年度予算案の中でASRを監視し報告する取り組みに対し277万ドルを要求している。



 2月の搾油は予想以上となる


米国勢調査局は先週、2月の米国大豆搾油量は37.2万トンとアナリストの平均予想量である37万トンを若干上回ったと報告した。同調査局はまた米国の2月の大豆ミール在庫は27.4万トン、2月の大豆油在庫は122万トンとアナリストの平均予想量124万トンを若干下回ったと報告した。



 天候不順が引き続きブラジルの生産量に悪影響

 

ブラジル農業省の一部門である国家食糧供給公社(Conab)は先週、同国の大豆生産量予測を5720万トンとし、2月の予測より97.5万トン下方修正した。Conabはマト・グロッソの生産量予想を前回の予想より1%弱減の1750万トンとした。マト・グロッソ・ド・スルとゴイアスの大豆生産量予想は各々1%減少され、リオ・グランデ・ド・スルの生産量は825万トンに据え置かれた。

 

Conabはパラナの生産量予想を2月の予測より46.5万トン減の1000万トンと最も大きく減少させた。パラナの大豆生産者は同州北西部の生産地域で天候不順による収量減が過去30年来、最悪となる可能性もあると報告している。生産者と農学者は同地域の温度が旱魃の期間中、数日にわたり摂氏40度を超え、これが水分不足と同じ位、作物に被害を与えたと語った。

 

Conabは作付面積予想を前回予想より約10,000ヘクタール増と微かに上方修正したがそれでも昨年比では5%減となっている。Conabはマト・グロッソの作付面積予想を約50,000ヘクタール増としたが他州の予想を減少させたため合計ではほとんど不変となった。

 

Conabの現時点の予想はブラジル地理統計院(IBGE)が3月初旬に発表した5710万トンとほぼ同水準となっている。


 大豆コンプレックスは鳥インフルエンザの偽情報と輸出不振により概ね軟調

 

大豆コンプレックスは3月23日、メキシコで鳥インフルエンザ発生との噂と輸出不振により概ね安く引けた。USDAがメキシコでの鳥インフルエンザの噂は偽情報だったと発表したが市場はブラジルとアルゼンチンの大豆供給量の増加で新規の輸出商談が南半球に流れたため、立会い時間半ばまで値を下げ続けた。一方、トレーダーは既に3月31日発表の作付面積レポートで大豆の作付面積が急伸する可能性を話題にしている。5月豆先物は$0.83下げて$211.18;7月物も$0.83下げて$215.87;8月物は$0.73下げて$217.52で終了した。5月ミールは$1.54下げて$191.69;7月物は$1.43下げて$195.11;8月物は$1.76下げて$196.54で引けた。5月オイルは$3.31上げて$507.72;7月物は$3.09上げて$516.54;8月物は$2.43上げて$519.62で終了した。


 

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