米農業団体が政府に補助金削減の保留を申し入れ
ASAを含む米国の農業団体は先週ブッシュ大統領に対し多国的貿易交渉において更なる農業補助金削減要求を受け入れないよう強く求めた。ASAおよび他の農業十団体はブッシュ大統領への要望書のなかで米国が昨年10月に公正貿易歪曲要因となる農業補助金を現在の金額から60%削減という「非常に寛大なオファー」をしたと述べた。
要望書は「米国の農業生産者および畜産業者はWTOの農業交渉ドーハ・ラウンドの現状を非常に憂慮している。米国農業への補助金削減および上限設定は交渉の結果、貿易相手国より市場開放および公正貿易歪曲関連政策について確約が取れ、米国の農業生産者および畜産業者に大きな純利益がもたらされる場合にのみ容認出来る」こと等も述べた。
さらに要望書は「こうした状況下、米国農業界は既に政府が提示した以上の国内補助金削減を支持しないことを明確にすることが重要と考えている旨、大統領に申し上げたい。もし貿易交渉担当者が合意を得る必要から現在米国が要求している農業市場の開放水準を引き下げなければならない場合には公正貿易歪曲要因となる国内補助金削減水準も応分に引き下げられねばならない。」と述べた。
また要望書は全体的関税削減により得られた市場開放による利益を保持するために「制限対象」および「特別」品目指定数を限定する必要性も強調した。
関連ニュースとして先週、WTOのパスカル・レミー事務局長(Director-General)は6月26日の週に農業および非農産品に関する市場開放に向けたドーハ・ラウンド交渉の基本的ルールを取り決める最後の政治的努力を行うため閣僚会談の開催をジュネーブで予定している旨、WTO加盟国に伝えた。ラミー事務局長は各国代表に対し決着に向けたWTOの日程的余裕は「数日」しかないことを警告しつつも、交渉担当者が「緊急感をもってことに臨めば」農業および工業産品に関する関税削減を決定し、農業補助金を削減する主要数値と方式も含めた基本的ルールの取り決めにつき加盟国間で合意が得られると考えていることを明らかにした。
輸送費関連最新情報
2005−06年の穀物および大豆輸出がほぼ3/4完了した現時点において輸出は昨年の2.7%増の1億1100万トンのペースで推移している。しかし港ごとの輸出量は輸出品、仕向け地および国内・海上運賃によって様々である。例えば、テキサス州のガルフ沿岸は毎年その全輸出量の約72%が小麦で占められているのに対し太平洋北西部(PNW)からの小麦輸出は穀物・大豆輸出の約43%となっている。ガルフ中央部からの輸出は約58%がコーンで占められている。穀物・大豆輸出の作物別シェアーは大西洋岸あるいは五大湖のエレベーターからと年によって変化する。
ガルフとPNWの海上運賃差異が大きくなるとコーンや大豆のPNWからの輸出が増加する。運賃差異が大きくなればコーンや大豆のアジアへの船積み費用が高くなる。輸送アナリストは予測可能な今後の差異は10ドル/トン以下で推移すると予想している。2004−05年には差異がトン当たり平均22ドル近くだったが2005−06年には平均が現行の約14ドルに下がり、昨今は日々の差異が10ドル以下となっている。
油糧種子と穀物の国内流通量の主な決定要因は輸出可能供給量である。生産関連問題と各地域の需要が供給量に影響を与える。現在の生産状況から2006−07年はコーンの収穫が例年より下がり、大豆は最高の収穫になると予想される。またコーン・ベルトでバイオ・デイーゼルやエタノール燃料の生産が急速に拡大しているため、通常余剰を抱える地域の中には不足に近い状態、つまり穀物を他地域に出荷するのではなく、他地域より入荷せねばならない所も出てくる可能性がある。
4月の大豆搾油は予想を下回り、ミールと油の在庫は予想以上
国勢調査局発表の4月度搾油量は368万トンと業界の予想を54.4万トン下回り、3月の搾油量も下方修正された。これにより2005−06年の搾油量がUSDAの予想量4680万トンに達する可能性はかなり低くなる。
また国勢調査局は大豆油在庫についても4月末在庫量を市場の予想を4.54万トン超上回り、本マーケテイング年で最高となる非常に大きい125万トンと発表し関係者を驚かせた。3月の油在庫も1.22万トン増の122万トンに上方修正された。国勢調査搾油レポートの結果、3月と4月の大豆油の国内消費量は5.53万トンとなる。国勢調査局によれば2005−06年度の当初7ケ月間の国内大豆油消費量は前年度を2%上回った。
2005−06マーケテイング年の期末大豆油在庫は121万トンと予想されている。また大豆ミール在庫は2000年12月以来二番目に高い水準となる38万トンと非常に大きな数字となった。
エタノール使用が大豆搾油に影響する可能性あり
畜産が増加しているにもかかわらず米国の大豆ミール消費の減少率は懸念材料である旨、イリノイ大学マーケテイング専門家ダレル・グッド氏はThe Public Ledger/FO Lichtの最近のレポートで語った。同氏は「家畜一頭当たりの大豆ミール消費の明らかな減少はDDGの増加に関係があると思われる。この代替傾向はエタノール生産が拡大するにつれ近い将来も継続されるだろう。来年エタノール生産に使用されるコーンがUSDAの予想通り5億5000万ブッシェル(1500万トン)増加すれば、この代替は大きなものになるだろう。国内のミール需要が落ちてバイオ・デイーゼル用の大豆油の需要が増加を続ければいずれは大豆搾油がミール需要ではなくオイル需要に左右されるようになろう」と述べた。
大豆コンプレックスは小麦価格に支えられ概ね高値引け
大豆コンプレックスは6月1日、小麦の高値およびミールの買戻しを反映し概ね高く引けた。7月豆先物は$2.66上げて$215.59;8月物は$2.48上げて$218.16;9月物は$2.66上げて$220.55で終了した。7月ミールは$3.09上げて$193.12;8月物は$2.87上げて$194.12;9月物は$3.09上げて$195.00で引けた。7月油は$0.22下げて$554.56;8月物は$1.54下げて$559.09;9月物は$2.20下げて$563.28で終了した。
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