大豆収穫は業界予想を下回る
USDAの8月度調査によれば大豆の収穫は業界予想を下回ると思われる。今年の生産が昨年より430万トン少ない7970万トンとされたことを受けて大豆在庫は減少すると予想される。USDAによれば今年の収量はヘクター当たり2.66トンと昨年の記録的な収量を0.23トン下回ると予想される。収量の減少予想は西コーン・ベルトや大平原諸州での乾燥した天候によるものである。USDAによれば生産減と繰越の減少により期末在庫は1220万トンとなる。
2006−07年の世界油糧種子生産も2005−06年より650万トン減の3億8320万トンになると思われる。この減少はほとんど米国での生産落ち込みによるものである。(米国の2006−07年の油糧種子生産は大豆とピーナッツの生産減を受けて8920万トンと予想される)。これは1995−96年来初めての前年比生産減となろう。米国外の国々の油糧種子生産は2億9400万トンと予想されるとUSDAは報告した。
バイオ・デイーゼル燃料生産が5月と6月に急伸
バイオ・デイーゼル燃料用精製大豆油の使用量は6月には68,000トンに上昇し、5月の使用量も16,300トン上方修正され64,900トンとなった。年間バイオ・デイーゼル燃料生産能力億7900万リットル強の工場が5月に稼動を始めたことから両月の精製大豆油使用量は4月の43,500トンを大幅に上回った。
先週の国勢調査レポートがバイオディーゼル生産に予想を上回る精製大豆油使用を報告し、また5月の使用量が大きく上方修正されたと言っても大豆使用量全体が予想を上回った訳ではない。事実、国勢調査が6月末大豆油在庫を上方修正したため6月の消費は減少した。大豆油のバイオ・デイーゼル燃料生産用使用が増加したのは単に5月と6月には食用からの転用が行われたためだった。
収穫規模とバイオ燃料景気の大豆と穀物出荷パターンへの影響
収穫見通しの変化や堅調なバイオ燃料景気が来年の穀物流通に影響を与えると思われる。北部平原地域は穀物と大豆の純余剰供給地でこれは同地域が域内で消費する以上の穀物と大豆を生産し、域内に貯蔵していることを意味する。2004−05年には同地域は約4600万トンを出荷、2005−06年には出荷量を5000万トンに増加した。しかし今年は収穫減とエタノール市場の拡大で純余剰レベルは8%強の4640万トンに減少すると思われる。同地域の余剰量は通常、南西部に飼料用、および太平洋北西岸(PNW)からの輸出用に出荷される。
ミシシッピー上流部は穀物と大豆の供給量を十分に持っており今年の収穫はほぼ順調と予想される。同地域の純余剰レベルは10%近くに上昇し、6680万トンになると思われる。同地域はミシシッピー河を下った中央ガルフ部からの輸出量も多く、かつ南東部の一部とテキサス州パンハンドル(突出地域)の飼料市場へも供給しているため忙しくなると思われる。テキサス州パンハンドルは中部平原州やミシシッピー上流部から穀物の供給を受けている。しかし中部平原州の余剰穀物量は18%低下の、2610万トンに減少すると予想され、テキサス州パンハンドルに出荷可能な量に限定されるだろう。
その他輸送関連ニュースとしてはデイーゼルや原油価格が高騰するにつれ、貨物への課徴金も上昇している。クラスI(第一等級)鉄道会社全般では8月の燃料課徴金はいずれも貨物車両当たりカナデイアン・ナショナルの12.8%からカナデイアン・パシフィックの21.2%に亘り、平均では17.8%となっている。9月には課徴金はさらに平均18.8%に引き上げられる予定である。
EUのバイオ・デイーゼル燃料生産増により油糧種子需要が伸長
EU-25域内のバイオ・デイーゼル燃料生産は2006年から2013年の間に倍増し、630万トンに上る可能性があると欧州委員会は報告した。これは2013年までの域内油糧種子生産の40%増ばかりでなく、さらに植物油輸入増加にもつながると同委員会は述べた。同委員会はEUの油糧種子生産が2005年の1970万トンから2013年には2770万トンになろうと述べた。
油糧種子の域内需要はバイオ・デイーゼル燃料用需要を主因として、2013年までには昨年より1100万トン近く多い、5090万トンに上るとされた。同委員会は植物油輸入も域内需要を満たすため2013年までに「大幅に」増加すると述べたが推定数値は公表しなかった。
インドネシアの大豆需要を満たすには輸入が必要
インドネシアは自給率を高めようとする努力にもかかわらず200万トンの国内需要を満たすためには年間120万トンの大豆を輸入する必要があると同国政府関係者が最近明らかにした。同国農業省のMukhlizar Mulkan大豆・塊茎局長はThe PublicLedgerのレポートの中でインドネシアの大豆生産は昨年80万トンに留まった一方、年間需要は200万トンになっていると述べた。
インドネシアの大豆輸入への依存を減少する唯一の方法は食糧(特に大豆)自給プログラムの強化であるとMulkan局長は述べた。しかし需要は続伸すると予想され、輸入増加の必要性を高めている。インドネシアは大豆を主に米国から輸入している。
大豆コンプレックスは日照り懸念が緩和され安値引け
大豆コンプレックスは8月10日大きな暴風雨前線が大豆生産地域の一部を通過し、これにより作物への湿度不足懸念が幾分、和らいだことで安く引けた。輸出は強気予想の方に振れた。大豆市場では短期的には価格が下がることも考えられ、今後USDAが収穫増を予想すれば価格が最近の水準よりさらに下がる可能性もある。しかし収穫がほぼ完了し、向け先が決まれば、近年見られたように先物価格は$5.00台後半で底固く支えられるようになると思われる。
8月豆先物は$1.84下げて$204.66;9月物は$1.93下げて$206.22;11月物は$2.11下げて$211.00で終了した。8月ミールは$0.77下げて$174.05;9月物は$1.32下げて$174.82; 10月物は$0.88下げて$176.37で引けた。8月油は$5.51下げて$575.40;9月物は$7.05下げて$577.61;10月物は$6.83下げて$582.46で終了した。
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