2006.09.25

 

 ASAは新たな農業法制定を希望


アメリカ大豆協会(ASA)は先週、下院農業委員会において米国農業政策の将来について証言を行った。 ASAは同委員会に対し現行農業法の延長ではなく、新たな法律の制定を希望する旨を伝えた。「農業生産者は長期的経営に関する決定を行う必要があり、農業の状況は過去4年間で大きく変わっており、広範囲に渡る農業政策の見直しが必要である」と同協会は述べた。

 

さらに、一連の現行プログラムが延長される場合には、ASAは「もしこうしたプログラムが再度承認されるなら油糧種子に対する補助金のレベルを調整する必要があると考える」と述べた。「2002年農業法の油糧種子に対する補助金のレベルが他の穀物や穀物市場価値に比べ低いため、農業生産者が油糧種子栽培に消極的になっているとも考えられる」と具体的に述べた。

 

ASAは目標価格、融資金利や他の支援のレベルをこうした穀物の最近の市場価格により近いものに設定する事を求めた。また同協会は「限られた財源等により我々が抱いている油糧種子の現行補助金レベルに関する懸念が払拭出来ない」場合に限り収益に基づくオプションへの支持を表明した。



 米国政府は「ドーハ・ラウンド合意の有無にかかわらず」新規農業法案提出の構え

 

労使関係情報所の報道によればジョハンズ農務長官は多国間貿易交渉ドーハ・ラウンドの進展を反映する新たな農業法案として提出される一連の農業改革を約束した。米国政府は来年1月までに農業改革法案の提出を目指している。

 

ジョハンズ長官は「ドーハ・ラウンドの合意の有無にかかわらず」公平で予測可能、かつ実施可能な農業法案を通じて農業政策を実現するとの自身の計画に「変更はない」と述べた。ただしブッシュ政権がこうした枠組みのなかでいかにその政策案を構築していくかは、ドーハ・ラウンドの進展に「勿論影響されるだろう」とも述べた。

 

「公平性達成には現在の農業政策のもとで何も補助を受けていない米国農業生産者の60%の大きな支持が必要となる」とジョハンズ長官は述べた。同長官はまた「たった5種類の穀物生産者が補助金の93%を受け取っている」と語った。また補助金を受けていない農業生産者は調査費、植物検疫や防疫の実施、および販売促進の面での補助を求めていることも明らかにした。

 

農業政策における予見性は「農業生産者が農業の持つ不確定さを緩和するのを我々が支援する」ことを必要としていると同長官は述べ「生産者にそうした予見性を提供するという点で我々にはもっと出来ることがあると信じている」と付言した。

 

 アイオワ州が大豆畑での堆厩肥使用禁止につながる動きを開始

 

Dow Jones Newswiresの報道によればアイオワ州の環境保護委員会は大豆を作付けした畑への堆厩肥撒布禁止の実施に近づきつつある。同委員会はアイオワ州自然資源庁(DNR)に対し堆厩肥撒布禁止に向けたルール作りを開始する通達の作成を指示した。

 

環境保護団体は大豆は堆厩肥に含まれる養分を必要としていないと主張してきた。大豆畑への堆肥撒布により土壌中の窒素分が過多となり硝酸汚染が発生し、これが水路に流れ込み、世界で最も窒素分が高い河川を作り出すと述べている。最終的に川や湖の溶け込む大腸菌が酸素を吸い込み魚類を殺し、人間の健康にも脅威を与えていると説く科学者もいる。

 

アイオワ州DNRのランデイ・クラーク顧問弁護士は現存の大豆畑への禁止令実施はその承認の3年後になると述べた。この禁止令により農業生産者の多くが作物を大豆からコーンに切り替えるか否かはまだ不明である。

 

アイオワ大豆協会のトレーシー・ブラックマー研究部長は科学的調査によれば大豆は堆厩肥中の養分を摂取していると述べた。同部長は州議会が全面的禁止ではなく、適切な撒布方法を中心に検討すべきであるとも述べた。 農業生産者が適切なガイドラインを守れば「堆厩肥撒布は他の健全な管理手法と全然変わらない」と同部長は付言した。

 

 バイオデイーゼル業界の近況

 

ブンゲ社はテネシー州メンフィスに本拠を置くバイオデイーゼル・インベストメント・グループと提携してイリノイ州最大のバイオデイーゼル工場建設を進めている。両社はバイオフューエルズ・カンパニー・オブ・アメリカLLCという合弁会社を設立、この合弁会社がダンビルにあるブンゲ社の大豆処理施設に隣接して年間生産能力4500万ガロンのバイオデイーゼル工場を建設する。既に工事は始まっており操業開始は2008年の第1四半期に予定されている。

 

「ブンゲは新工場用に対する原料の100%供給と、さらにリスク管理やその他のサービスも提供出来るだろう」とブンゲ・オイルシード・プロセシングのラリー・クラーク部長は述べた。

 

その他のバイオデイーゼル関連の動向としてはアメリカン・バイオデイーゼルがオハイオ州トリード東部で能力3000万ガロンの工場の起工式を行った。同社は来年夏半ばの操業開始を予定している。オハイオ州では生産能力総計3150万ガロンの二つのバイオデイーゼル工場建設が予定されており、他にも生産能力500万ガロンの工場が建設中である。

 

ビートリス・バイオデイーゼルLLCはネブラスカ州ビートリスで自社のバイオデイーゼル工場の起工式を行った。5250万ドルを投入したこの工場の年間生産能力は5000万ガロンになると同社は発表した。操業開始は2007年の秋を予定している。

 

 大豆コンプレックスは輸出増、ファンドの買いや収穫遅れで高値引け

 

 

大豆コンプレックスは9月21日、堅調な輸出、ファンドの買いの続行、およびコーン市場の強気の影響で高く引けた。雨の多い天候が収穫を遅らせたことも価格を引き上げる要因となった。過去11セッションでの最高値が大豆やミール市場でのさらに積極的なテクニカル買いや大量のファンドによる買い戻しを誘発した。12月のミールが7週間の取引限度の上限に抜け出たことも強気ムードを後押しした。しかし買いの大半が早い時間に行われたため、セッションの後半までコーンや小麦の堅調なファンドや投機買いが続いたもののミールは高値圏をはるかに下回って引け、取引時間が経つにつれ大豆価格への下支えは限定的となった。高価格のエネルギーの価格が早い取引時間では幾分大豆油の支えとなったが取引時間終了の頃には石油関連株は下落した。

11月豆先物は$3.22上げて$205.03;1月物は$3.40上げて$209.99;3月物は$3.31上げて$214.03で終了した。10月ミールは$2.76上げて$185.52;12月物は$2.54上げて$185.30; 1月物は$2.54上げて$186.40で引けた。10月油は$3.09上げて$535.72;12月物は$4.19上げて$544.54;1月物も$4.19上げて$551.15で終了した。

 

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